会津西街道の歴史を歩く
佐藤権司
日光道中今市宿と若松城下を結ぶ山峡の道「会津西街道」。その道筋に宿る歴史と文化をたどった初めての街道案内書。ここには忘れかけた民の暮らしがいまも息づいている。
- A5判 並製本 128頁
- 定価 1650 円 ( 本体1500円+税)
- 発行日:2010/2/24
- ISBN:978-4-88748-211-1
- 商品コード:655
会津西街道の歴史を歩く
佐藤権司
日光道中今市宿と若松城下を結ぶ山峡の道「会津西街道」。その道筋に宿る歴史と文化をたどった初めての街道案内書。ここには忘れかけた民の暮らしがいまも息づいている。
足尾鉱毒事件と農学者の群像
山本悠三
明治の農学者たちは、足尾鉱毒事件にどう向き合ったのか。
足尾銅山発見の謎 「治部と内蔵」の真相をもとめて
池野亮子
足尾銅山草創期の歴史の闇に挑む!! 足尾銅山の始まりについては「慶長15年(1610)に備前の国の農民、治部と内蔵によって発見された」と伝えられている。今回、その一人・治部の墓が見つかった。足尾町中才墓地の笠塔婆に刻まれた戒名・没年月日と、赤沢本妙寺所蔵の過去帳に記された星野治部左衛門のそれがピタリと一致した。発見された墓を手がかりに、中世から近世にいたる足尾銅山を取り巻く歴史の真相を探る意欲作!!
足尾に生きたひとびと 語りつぐ民衆の歴史
村上安正
坑夫が語る。飯場頭が語る。選鉱の、のみ焼きの工員が、女工が語る。主婦が語る。芸者が語る。明治、大正、昭和の民衆が生きてきた歴史を語る。「足尾」に育ち、銅山で働いた著者が聞き書きした素顔の「足尾」。
足利 自然ゆたかな歴史のまち
前澤輝政
足利の魅力を満載! 自然・歴史遺産・神社・寺院・年中行事etc. 地域ごとに詳しく紹介。足利の歴史や文化をコンパクトにまとめた街歩きに必携の一冊。
新井常雄版 足尾銅山写真帖
写真:新井常雄/解説:村上安正
41年間古河鉱業に勤めながら足尾銅山を撮影し続けた新井常雄の膨大な写真の中から厳選。これまで伺い知ることの少なかった採鉱の先端部から、選鉱工場、製錬所などの内部まで、133枚の写真が鉱山の内部へ誘う。ここに写されている人々は、新井常雄を足尾銅山で共に働く仲間として受け入れ、普段のままの姿を撮らせている。足尾に生きた新井常雄だからこそ撮れた、人々の息づかいが伝わってくる写真だ。
安善寺物語 宇都宮朝綱と平貞能の友情
小板橋武[絵・文]
益子町にもあった平家物語。平清盛の家来・平貞能は、なぜ益子に住んだのでしょう。これは「平家物語 巻第七」に書かれている宇都宮朝綱と平貞能の友情をテーマにした絵本です。「芳賀富士」と呼ばれる大平山のふもとにある安善寺では、800年以上前の二人の友情を讃えるかのように、毎年、たくさんの桜の花が舞っているのです。壇の浦の合戦で源氏に敗れた平家の落ち武者たちは、ちりぢりになって全国各地へ逃げていきました。ところが、平貞能は源氏の本拠地である関東へ、昔、自分が世話をしてあげた宇都宮朝綱を頼って逃げてきたのです。朝綱は、かつての恩を忘れず、源氏の侍大将・源頼朝に貞能の命ごいを懸命にしました。そのかいあって、頼朝のゆるしが出、貞能は益子に住むようになりました。その後、二人はたがいの友情を深め合い、静かに暮らしたといいます。その場所が、いまも益子町に残る安善寺なのです。
宇都宮大空襲 一少女の記録
小板橋武
戦火の中を逃げた12歳の少女の空襲体験記!! 「私は窓を見てびっくりしました。真夜中なのに、昼間のように明るくなっていたからです。アメリカの飛行機がたくさん飛んでいて、焼夷弾を落としていました。まわりの家は、みんな火事になっていたのです……」。今日の平和は、名もない市民の尊い犠牲の上にある。
うつのみやの伝統文化
宇都宮伝統文化連絡協議会 編・著
先人から受け継ぎ、世代を超えて未来へ伝える宇都宮のこころ。祭りと行事、民俗芸能など、「宇都宮」に古くから守り伝えられてきた伝統文化を紹介。
宇都宮藩と城下・村の人びと 藩の公用日誌を読む
川田純之
公用日誌は、歴史の宝庫である。江戸時代中頃、宇都宮藩主戸田氏の江戸屋敷で作成された藩の公用日誌「当用留(とうようどめ)」。その内容は江戸にいる藩主の動向や藩としての対応に関する幕府への伺いなど、宇都宮での藩政のみならず、江戸時代中期から幕末にかけての宇都宮の姿を見ることができる一級の史料です。本書を通じて、江戸時代における宇都宮の歴史の一端を体感してください。
改訂新版 うつのみや歴史探訪 ー史跡案内九十九景ー
塙 静夫
宇都宮の歴史を築いた人たちの「ココロ」を掘り起こし、99のトピックスで探し求める「ひとりぶらり旅」のお供となる1冊。前著から15年の時を経て、最新の情報にアップデートした「宮」の歩みを知る決定版! 宇都宮の歴史を歩いて知るには、まずこの1冊!
絵葉書が映す下野湯治場紀行 石井敏夫絵葉書コレクションより
随想舎編 解説/柏村祐司・葉書/石井敏夫
湯もみ、乗合馬車、旅館街、浴衣姿で憩う人々。那須、塩原、鬼怒川・川治温泉を映す絵葉書に、明治、大正、昭和初期の懐かしい湯治場風景を懐古する。当地を紹介する古地図、明治期の旅行案内の一節を合わせて収録した絵葉書集。
絵葉書が映す下野の明治・大正・昭和 〈石井敏夫コレクションより〉
卯木伸男[解説]・随想舎[編]
1枚の絵葉書は、その時代と時間を切り取ったアーカイブ。故郷栃木県の近代を、地域ごとに古絵葉書で紹介した郷土史。宇都宮、足利、栃木をはじめ、日光、那須、塩原など全県135項目の風景535葉を収録。私製絵葉書発行110年記念。
絵葉書に見る郷愁の日光 石井敏夫絵葉書コレクションより
随想舎編/解説 中川光熹
5000点にのぼるコレクションの中から杉並木、神橋、日光登山鉄道、華厳滝、中禅寺湖、男体山登拝など65カ所を228点に厳選。明治時代出版の『日光名所圖會』の一節に解説と現在の写真を加えた絵葉書集。
大直利 鉱山の唄と踊り 「金山踊り」抄
茂木真弘
金山踊りは、秋田、岩手の鉱山に古くから伝わる選鉱婦たちの踊りである。直利とは、鉱脈のことを意味し、新たな鉱脈が発見された祝いの宴などで踊られてきた。この踊りが、なぜ足尾の山神祭で披露されることになったのか……。
大谷石文化への誘い ーその歴史と魅力を探るー
宇都宮市大谷石文化推進協議会 編
大谷石は人類よりも先輩です。地球の息吹である火山活動で生まれた凝灰岩のひとつ「大谷石」。古くから地域の人びとに利用され、「石の街・うつのみや」を象徴している大谷石の歴史と魅力をコンパクトにまとめた待望の入門書!
おくのほそ道 奥州古道 日光から今市への直道をゆく
丹羽佳岐
芭蕉と曽良の足跡を追い、日光市内に点在する史跡・文化財をはじめ数々の民話や伝説を紹介。189項目、伝説51話、付随する17付記を記載。さらに多数の地図・写真を掲載した。
小山評定の群像 関ヶ原を戦った武将たち
産経新聞社宇都宮支局編
外国人避暑地日光中禅寺
手嶋潤一
明治から昭和にかけて、奥日光中禅寺湖畔には主に欧米の外交官らが避暑に訪れていた。外国人避暑地として奥日光がどのような変遷をたどっていったのか?地元に残された資料を縦横に駆使した、避暑地奥日光での欧米外交官たちの実態を明らかにした著者による研究の集大成!
カッタカタの唄 晋平、雨情の「須坂小唄」物語
茂木真弘
製糸の町の面影は消えても、ひとつの唄が歴史を語る。「良質の糸を取るためには女工たちの労働意欲が大切、自然と口ずさんでもらえるような唄」。工場長と中山晋平、野口雨情の情熱が新民謡「須坂小唄」を誕生させた。
観光地日光その整備充実の歴史
手嶋潤一
「観光地日光」の歴史を多角的に検証。本書は、「観光地日光」の歴史を明らかにしようとする試みである。観光という事象は多面的である。多くの分野の集合体と言えよう。全体が相互に関連し、それぞれに影響しあう。その結果が観光地を充実に導く。もちろん一分野の一側面だけを論じることも出来る。しかし観光の現場では、多面的総合的な対応が求められる。本書は、筆者が観光行政の現場で経験したさまざまな出来事とそこで出会った資料、また渉猟を重ねて巡り会った過去の資料からまとめたものである。本書は、観光に関わるさまざまな出来事を分析整理し考察を加え、そこから「観光地日光」の歴史を繙こうとするものである。観光の諸相を「観光行政」、「国際観光」、「交通運輸」、「地元の熱意」、「風景地計画家の足跡」の五つの分野に整理して記述した。(「はじめに」より)
京都 リヨンそして足利 近代絹織物と近藤徳太郎
日下部高明
明治28年、足利産地の織物関係者のすべての人々の驚愕と歓喜の中に、栃木県工業学校初代校長として迎えられた近藤徳太郎。大正から昭和にかけて隆盛を極めた「足利本銘仙」の誕生と近代工業教育の発展に生涯を捧げた彼の足跡を描く。
近世新潟の城と陣屋
杉浦昭博
新潟の近世城郭、陣屋を網羅。現地調査を踏まえ、縄張図をはじめ、情景図や配置図、さらに写真を多用した新潟の近世城郭、陣屋の集大成。新潟の城歩きに必ず役立つ一冊!!
黒羽山大雄寺 枕返しの幽霊
宗教法人 大雄寺
紙問屋で働く五兵衛は、旅の途中、黒羽の大雄寺に泊まった。ところが夜更けに五兵衛が見たのは、うらめしそうな幽霊の姿だった。
芸妓たちの野球チーム 鹿沼町花街小史
野中富弘
「藝」に気概の花が咲き、白き球に夢を追う。大正から昭和戦前?戦後を通じて、芸妓たちの視点から鹿沼という街の消長を、貴重な写真や資料とともに綴った物語。
古賀志の里歳時記 橿と櫻は夫婦なり
池田正夫
古賀志の里の信仰と歴史を、当地出身の著者が古文書をひもとき丹念な調査に基づいてまとめたものである。古くから開けた山里には豊かな生活の歴史があり、聖なる山を崇める様々な信仰が息づいてきた。樹齢数百年を誇る樹木は神木となり、山裾に点在する洞窟や滝は神仏のよりつく聖地とされ、多くの神社や石仏が祀られ、今なお受け継がれた祭りが繰り広げられている。
古代文化の源流を探る 旧石器時代〜弥生時代
塙静夫
県内に点在する縄文、弥生時代の遺跡や出土遺物を豊富な図版で解説。「栃木県の夜明け」を膨大な『調査報告書』からまとめあげた労作。県考古学会会長をつとめる氏が考古学の初心者にもわかりやすく書きおろした書。
子どものころの戦争の記憶 真珠湾攻撃から敗戦玉音放送まで
文 越川栄子 絵 やまなかももこ
「母とともに火の雨の中を必死で逃げ回った」。宇都宮空襲で亡くなった方は600人を超え、私の通っていた簗瀬国民学校でも何人もの尊い命が犠牲になりました。私たちは二度とこうした悲惨な事態を迎えることを許してはなりません。そのためにも、ひとりでも多くの子どもたちに、私の記憶を知ってほしいのです。それが私の願いです。(本文より)
座禅院昌尊の生涯 日光山の終焉と上三川 今泉家
恩田浩孝/資料提供者・今泉淳
座禅院昌尊の生涯が明らかに! 徳川家康の日光東照宮が鎮座する以前、中世の日光山は300余坊が割拠する大寺院であった。これを統括した最後の権別当・昌尊を知らずして日光は語れない。上三川城主 今泉家の歴代当主列伝。昌尊の実家・今泉家は宇都宮一族として勇名を馳せた。新事実を盛り込んだ力作。昌尊は、江戸時代初期に日光山の寺院・座禅院主を務め、15代権別当職、ならびに第52代日光山座主を兼務した高僧である。昌尊は戦国時代の上三川城主・今泉家の次男として生まれ、幼い頃に日光山へ入山した。今泉家は宇都宮家の一族で、戦国時代まで上三川城主を務めた名門である。現在の今泉家当主・今泉淳氏は伝来の位牌をもとに、これまで不明であった昌尊の戒名と没年月日を見出し、さらに今泉家墓地にあった卵塔を昌尊の墓石と結びつけた。歴史の大発見である。 (「はじめに」より)
左部彦次郎の生涯 足尾銅山鉱毒被害民に寄り添って
安在邦夫[早稲田大学名誉教授]
謎多き生涯、その実像に迫る!!
山村芹沢の仕事言葉 ずいそうしゃ新書5 山に暮らした古老の書き残し
阿久津満
イエッコとノリ。山村の共同作業が生み出した仕事言葉の数々。栃木県三依地方の民俗の記述に半生をかけた山人が、消えゆく山仕事の言葉を書き記す。また、併せて「山村の生活」「旧三依村の年中行事」を収録。写真、図版多数。
塩原温泉 文化財と史跡めぐり
塩原温泉郷土史研究会[編]
塩原温泉の史跡探索に最良のガイドブック。多くの文化財や史跡、景勝地があり、豊かな温泉にもめぐまれた塩原温泉の旅のお供に最適な一冊!
下野狂歌の歌びと 匕盛が戯れ鳳鳴が詠う
竹末広美
下野発、狂歌の世界が広がる。本書は、狂歌に親しみ、狂歌で結ばれた下野の歌びとに光をあてる。第一章で、通用亭・散木子らの狂歌紀行ともいうべき『四季の遊』を翻刻し、第二章では、下野の「連」の活動を資料に基づいて解説する。第三章では、下野の狂歌師をできるだけ採集し、狂名・略歴を作品とともに紹介する。最終章では、近世下野の歴史と人物を狂歌・落首でたどる。(「はじめに」より)
下野じまん ずいそうしゃ新書8 番付にみる近世文化事情
竹末広美
地方史を研究しながら、つねづね江戸時代の民衆の生活実態や心情をつかみたいと考えていた。そして、願うところは、「下野人」の生活や文化・意識を明らかにし、近世の「下野像」を浮き彫りにすることであった。
下野寺社歴訪記
島遼伍
日光二社一寺をはじめ、雲巌寺、大中寺、鑁阿寺など、下野27寺社の探訪記。古くから民人の生きる支えとなった信仰の場を、秘められた歴史や由来、関係する人物の足跡とともに紹介する。地図、写真のほかに、興味深いコラムを掲載。
下野の水路 鬼怒川水系をゆく
竹末広美
母なる川は人びとに多くの恵みを与えてきた。しかし、ひとたび怒ると流域に大きな被害を及ぼした。鬼怒川・大谷川を軸に、川と人が織りなす歴史のドラマを探る。第9回随想舎歴文研出版奨励賞
下野の中世を旅する
江田郁夫
多彩、かつ芳醇な下野の中世。歴史の縦糸である時間軸と、横糸である地域・交通を空間軸にし、さらに史料と歴史観にこだわり俯瞰する中世下野の世界。大国の狭間で懸命に生き、戦い抜いた人々の、輝ける歴史の舞台を旅する。
下野の俳諧 風雅の人ここにあり
竹末広美
「作風は旦那芸の域を出ず、俳諧は、地方名士の社会的地位や経済的実力を誇示するアクセサリーにすぎなかった」との批評もあろうが、下野に生活し風雅(俳諧)を友とした人々にこだわって編集した一冊。書名に「下野」を冠した俳書、「俳諧人名録」から江戸・明治初期の下野の俳人を収録。また下野の俳諧史を編むべく、江戸期の下野の俳人で知られるべき俳人を収載。
下野の細道 芭蕉の足跡をたどる
鯨 清
風狂の旅人・芭蕉に惹かれた著者が、その足跡をたどりながら、江戸時代・戦国時代・源平合戦の時代、さらに古代へと、読者をタイムトラベルの道中に誘う。絢爛と風狂のはざまに佇む芭蕉、それに庶民の生活の知恵から神々の密かな情事まで、喜びと悲しみの交錯する下野の昔に深く踏み入り、歴史の真実に迫る。
下野の雷さまをめぐる民俗
柏村祐司
「かみなり県」の異名をとる栃木県。人々は雷(らい)さまと呼び、敬うとともに、畏敬の念をもち接してきた。
しもつけ盆踊り考 ずいそうしゃ新書4
茂木真弘
八木節、日光和楽踊り、そして伝承される古来の盆踊り歌。盆に行われた「念仏踊り」、農作に勤しみながら踊った「豊年踊り」、そしてご瞽女たちが伝えたしもつけの盆踊りに焦点を当てる。
下野猟師伝 聞き書き 猟師たちの物語
著者 丸山美和 協力 栃木県猟友会
その時代を生きた最後の猟師たち。
集団疎開学寮の記録 足利郡毛野村長林寺と麻布区南山国民学校
山川長林寺資料調査会[編]
集団学童疎開とは?国民学校児童の太平洋戦争の記録。昭和19年8月18日、東京・麻布から栃木・足利へ。いつ帰るかもわからない学童集団疎開が始まった。受け入れ側の村・地域・寺院・学校とのかかわりと児童・先生・寮母の疎開生活の実態にせまる。
勝道上人が生きた時代 「補陀洛山建立修行日記」をめぐって
佐藤壽修
幾多の困難に打ち勝ち日光山を開いた勝道上人。その生きた時代を考究するとともに、後年の偽作とも称される「補陀落山建立修行日記」を検証する。「勝道上人は、最晩年に近い816(弘仁7)年4月、日光二荒山神社境内の裏手の男体山に発生した土石流に極めて間近に遭遇していたのである。しかし「補陀落山建立修行日記」については鎌倉時代の偽作であるとの説が定着しているようであるが、果たして軽視したままでよいのか。勝道上人が生きた時代をよく見てみようではないか」(本文より)
常野記 水戸藩領武茂郷と下野国黒羽藩の幕末・維新
大金 義昭
明治150年を機に「下野・常陸」の幕末・維新を探訪。幕末・維新の激動期に、北関東の辺地を純粋な志と並外れた行動力で駆け抜けた先人たちの姿を、著者自らのルーツをたどりながら、縁深き八溝の山々や那珂川の自然を背景に描く歴史−物語の意欲作。
知られざる下野の中世
橋本澄朗・千田孝明[編]
平安時代末期から、鎌倉・南北朝・室町時代を経て戦国時代へ。動乱の時代を生きた下野武士の盛衰と、その時代に華開いた中世下野の文化を、文献史学と考古学の視点からまとめあげた。「掘り出された中世の世界」「中世日光山の光と影」「秀吉が宇都宮で過ごした11日間」など10編を収録。「歴史の舞台」などコラムも充実。
新・しもつけ風土記 展示解説図録
下野市立しもつけ風土記の丘資料館[編]
見て学び 読んで知る 「しもつけ」と「とちぎ」のルーツ。日本初の本格的な律令「大宝律令」、「本朝三戒壇」のひとつ下野薬師寺、全国各地に建てられた下野国分寺・国分尼寺……。大陸文化と飛鳥・奈良の都からの風が届いた古代下野国の姿を訪ねる必携の1冊!
人物でみる栃木の歴史
栃木県歴史文化研究会
人物をとおして栃木の歴史と文化を学ぶのに最適な一冊。栃木県内外各地域の研究団体、研究者・教育者および研究機関と協力して郷土の歴史と文化の研究を推進することを目的に創立された栃木県歴史文化研究会の創立20周年記念出版。古代から近現代まで栃木県に大きな影響を与えた人物18人をとりあげ、あたかも通史のように栃木の歴史と文化が理解できるという構成をめざしており、郷土の歴史と文化を学ぶのに最適な一冊。「本書が、栃木に関わる歴史上の人物のさまざまな事績を切口にして、日本史における栃木、その歴史と文化をあらためて考える一助となれば幸いです」(「はじめに」より)
続日光近代学事始 ずいそうしゃ新書13
栃木県歴史文化研究会・近代日光史セミナー編
日光県の創設。鹿を追う山の民。日光を愛したアーネスト・サトウ。二社一寺の栄華に隠れた「知られざる日光」を掘り起こす。歴文研近代日光史セミナーから編んだ日光学。
空高く 地に低く こころの原点 ふるさと日光
[著者]千田孝信[編集]日光史談会
ふるさと日光に、気迫に満ちた活力が欲しい! 二つの世界遺産への慈愛、大地を潤す一滴の水になりたいと念じた平泉中尊寺前貫首の日光史談、ふたたび。「郷土の歴史を踏査するよろこびを味わってほしい」。
尊徳 上下巻 栃木・茨城・神奈川・静岡・福島の仕法
大木 茂
栃木・茨城・神奈川・静岡・福島各県での仕法をはじめ、尊徳の歴史、家庭生活、教育観などを、三二〇〇点の写真・図版を駆使して詳細に解説した約二〇〇〇頁の大作。偉大な包容力を持つ巨人・尊徳を追い、一八年間にわたる研究の成果がいま結実!
大王とみやまの植物
竹末広美
日光を舞台にしたもうひとつの世界がひろがる。小野蘭山が詳細な採薬記を残し、岩崎灌園は色鮮やかな植物画を描いた。植村左平次が指導した人参は、人々を救い、日光山麓の農民の生活を潤した。近世日光を訪れた本草家や植物学者の足跡をたどり、日光の植物に魅了された人々を紹介する。
瀧尾神社祭礼と今市宿四〇〇年
手塚 雅身
日光道中の宿場町として栄えた今市宿。瀧尾神社の祭礼は、古から今日まで町衆の熱い思いによって引き継がれてきた。春夏の祭礼は町の象徴的な風物詩である。
増補 田中正造たたかいの臨終 ずいそうしゃ新書16
布川 了
「問題から言ふ時にハ此処も敵地だ…」。病床から闘いは続く。正造、いまだ瞑せず。渡良瀬川畔庭田家での病床三十四日、死を前に、正造は何を想い、何を語ったか。「今度この正造が斃れたのは、安蘇・足利の山川が滅びたからだ−日本も至るところ同様だが−。故に見舞いに来てくれる諸君が、本当に正造の病気を直したいという心があるならば、まずもってこの破れた安蘇・足利の山川を回復することに努めるがよい。そうすれば正造の病気は明日にもなおる」(本文より)
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.15
渡良瀬川研究会編
「田中正造と吉田東伍の交誼−利根川の南遷をめぐる」(布川 了)、「せめぎ合いの場としての谷中村」(牧原憲夫)、「『鴎村学舎』と栃木県明治期公私立中学」(板橋文夫)を収録。
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.16
渡良瀬川研究会編
特集、田中正造没後100年。「足尾−福島 歴史に学ぶ意義」(菅井益郎)、「田中正造の没後100年を記念する意義」(小松 裕)、「田中正造没後100年3.11事件三年目の課題」(赤上 剛)を収録。
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.17
渡良瀬川研究会編
「『谷中村の豊かさ』とは何か」(高際澄雄)、「田中正造の人権思想」(板橋文夫)、「谷中村にとっての田中正造」(赤上 剛)を収録。
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.14
渡良瀬川研究会編
特集は「田中正造と新井奥邃」(立松和平、小松裕、花崎皋平、工藤正三、コール・ダニエル、布川了、牧原憲夫)。布川了「田中正造の“三千余円の儲け”と“政治への発心”をめぐって」のほか、赤上剛「直訴論の再検討−“直訴=殺傷される”論批判−」、西成健「田中正造の経済思想・序説」など、5論文を収録。
[改訂]田中正造と足尾鉱毒事件を歩く
布川 了[文]・堀内洋助[写真]
足尾から渡良瀬川流域、旧谷中村など田中正造と鉱毒事件に関わる七八地点を徹底ガイド。改訂を機に撮り下した写真、地図、交通など、フィールドワークに必要な情報を満載。併せて正造の日記、書簡、短歌を掲載。
田中正造と天皇直訴事件
布川 了
天皇直訴は「義人正造」の個人プレーではない。半山・秋水・沼南・被害民の力と鉱毒世論をバックに、明治国家体制を震撼させる大事件だった。正造の戦いの生涯の中で頂点となる天皇直訴-百年後の今、その全貌を解き明かす。
田中正造と利根・渡良瀬の流れ それぞれの東流・東遷史
布川 了
従来、「治水」の観点から多く説かれてきた利根川東遷史を、「関宿・逆川」に軸足を置き、縄文海進の時代にまで遡って「利水」の視点からとらえ直した力作。田中正造の治水行脚をたどり「利根川の明日」を展望する。
田中正造物語
下野新聞社編
六角家騒動、江刺殺人疑獄をはじめ、自由民権運動から国会議員へ、そして足尾鉱毒との闘いは直訴、谷中入村へ……。つねに民衆とともに闘った田中正造の生涯に、2009年12月に急逝した若林治美記者が迫る。下野新聞創刊130周年記念企画。
胤馬代金併往返道中記
編集・鈴木和子/翻刻・相原伊孝/現代文訳・相原康二
今から180年ほど前の江戸時代に、日光奉行所から牡馬の買い付けを命じられた上草久村の名主見習い福田弥後八は、遠く仙台領巌谷堂まで胤馬の買い付けの旅に出た。真冬の2月、困難な旅をしながらも狂歌をよくし、好奇心旺盛な弥後八は旅先で見たもの聞いたものを漏らさず日記に記した。江戸時代の旅の様子、村の様子、人の様子など様々なものが記録されていて、江戸後期の東北の様子がわかる。
伝える 正造魂 現代に甦る田中正造
読売新聞社宇都宮支局
2013年は田中正造没後100年にあたり、渡良瀬川沿岸の各地でさまざまな顕彰活動が繰り広げられた。田中正造は足尾銅山鉱毒事件の解決を求めて奔走したことで有名だが、彼の提示した問題はそのことにとどまらず、100年後を生きる私たちに訴え続けている。それは、人権・自治の思想であり、平和の思想であり、自然との共生を求める思想である。読売新聞社宇都宮支局では、没後100年の年に年間企画として「伝える 正造魂」を長期連載した。私たちはその中に、田中正造の遺した思想や、訴えたものが、脈々と受け継がれているのを知ることができるのである。
天空の湖と近代遺産 風景地奥日光とその周辺の人々
飯野達央
中禅寺湖畔に溶け込む三つの近代遺産、イタリア大使館別荘、西六番別荘、中禅寺湖畔ボートハウス。風景地奥日光に魅了された人々を振り返るとともに、再生への願いを込めた整備事業の全容を紹介する。かつてイタリア大使館別荘記念公園や中禅寺湖畔ボートハウスなどの整備を通じ、風景の持つ癒しの力を実感していたことから、今、多くの人々に必要なことは、奥日光などの自然の中で心を癒してもらうことではないかと思い、奥日光の一部の歴史・文化を紹介することで奥日光の自然を再認識していただき、心の癒しと共に、奥日光の活性化にもつなげたいとの無謀ともいえる思いから、奥日光の歴史・文化資源を活用した整備経過をまとめることとした。(「おわりに」より)
銅山の町 足尾を歩く 足尾の産業遺産を訪ねて
文=村上安正/写真=神山勝三
近代日本の発展を支えた足尾銅山。閉山から四半世紀を経た今、産業遺産を中心に足尾を徹底ガイド。
どじょうすくいと金山踊り 金属文化に育まれた芸能の歴史を訪ねて
茂木真弘
「安来節」の踊りとして有名な「どじょうすくい」と、東北地方に伝わる「金山踊り」との相似は何故か? 安来から秋田、岩手の鉱山へ、さらに足尾銅山、佐渡金山、神岡鉱山へ。各地に残る鉱山の芸能を訪ね歩いた歴史紀行。
とちぎ 歴史をあるく
影山 博
史料を読み込み、史跡を探訪して、新たな視点から問い直す栃木市の歴史。写真・図版も多数収載。
栃木県 近代文学アルバム
栃木県文化協会
小杉放菴、江口渙をはじめ栃木県の近代文学に大きな足跡を残した文学者150人の横顔を1000枚余の写真を用い、ビジュアルに紹介。明治、大正、昭和と栃木県を舞台に描かれた珠玉の文学作品の数々
栃木県の仏像・神像・仮面
北口英雄
とちぎの歴史は「祈りのかたち」に秘されている。ホトケとカミを表現した姿、そして神格が宿された仮面には、とちぎで生きてきた人びとのドラマが彫りこまれていた。半世紀以上にわたる調査・研究から見えてきた「いのり」と「こころ」のかたちを解き明かす、著者渾身の集大成!
とちぎ日曜歴史館 −太古の海から歌麿まで'−
読売新聞社宇都宮支局 編
本書は、栃木県の古代から江戸時代までの歴史を、多くの研究者による最新の研究成果をふまえて執筆されている。随所に写真や図版を豊富に盛り込み、大胆な推測も加えながら、読者に分かりやすく話しかけるように編んだ、これまでに類例を見ない県民必読の書である。(栃木県考古学会 顧問 塙 静夫)
栃木の近代化遺産を歩く 建築に見る明治・大正・昭和
岡田義治 市田 登
建築物から栃木県の近代化を探るウォーキングガイド。カトリック松が峰協会や日光田母澤御用邸など、栃木県内71カ所の近代洋風建築、和風建築を網羅。
栃木の児童福祉 制度と人 続・下野三楽園史考
田村匡彦(元下野三楽園長)
栃木県内児童福祉施設の歩みを丹念に追う。下野三楽園や普恵園などを軸に、戦後の栃木県児童福祉制度の展開を、主に制度と人物にスポットをあてて検証した労作。
とちぎの石造物
塙 静夫 文・写真
石に込められた176の物語。栃木県内に残る数多くある石造物から、考古学者が見て、歩いて、記録・撮影した多種多様な石造物を厳選。栃木県全市町に残るそれぞれの石造物の所在地がわかる地図も掲載。読んでよし、本書を片手に訪ね歩くもよしの1冊で2度以上愉しめます。オールカラー〈図版多数収録〉
栃木の文化財 ともに歩んだ五十年
前澤輝政
県文化財保護一筋に歩んだ著者が、歴史的風土の破壊を憂い、学び、愛し、守り、戦った、思索と行動の軌跡。毎日新聞栃木県版に連載された「栃木の文化財」に補筆、解説を加える。巻末に県文化財目録を付記。
栃木の祭り
柏村祐司
伝えたい、ふるさとの祭り。絢爛豪華な山車の巡行、勇壮な梵天上げ、飯や酒を強いる強飯式など、栃木県内各地に受け継がれる50の祭りを紹介。活力を感じる祭りには、氏子の強い絆意識を感じ、優秀な指導者の存在がうかがわれ、そして何よりも祭りに参加する人々が実に生き生きとしている。願わくば本書を通じて祭りの主体者はもちろんのこと、多くの人々が栃木県内の祭りについて理解を深め、そして祭りを次代に継承する担い手の一人になっていただければと乞い願うのである。(「はじめに」より)
とちぎの野菜栽培史 野菜大国とちぎ、その栽培の歴史をたどる
川里宏
栃木県内野菜生産の足跡を網羅 全編に息づく先駆者の知恵と努力 近世の各種農書をはじめ農業関連の記録など膨大な資料を読み解き、栃木県内での野菜栽培の歴史を詳述した貴重な一冊。各地、各時代の農業者、野菜生産組合、系統農協などの奮闘を紹介し、栽培技術も丹念に掘り起こした。栃木県内の野菜栽培を知るためには必読の書。
栃木百名山の山名由来
手塚晴夫
山は歴史の生き証人。栃木百名山の山名由来・地名由来を訪ね、山の歴史や地域の文化・民俗に思いを馳せる。それまでの山行を振りかえると、単なるピークハンターのようで、もの足りない何かがいつも付きまとっていた。山と語りあう登山はできないだろうか。例えば、山の歴史や山が立つ地域の文化・民俗などに目を向ける登山である。換言すれば地域と一体化した登山であろうか。山名由来や地名由来を中心にした私だけの百名山。それを一冊の本に纏めてみたい。この思いが日ごとに募り、心はすっかり支配されてしまった。(本文より)
栃木方言の源を求めて
森下喜一
栃木県に伝わる方言290語を、「動物」「植物」「季節や自然」「衣・食・住」など7項目に分類し、語源をはじめ使用地域などをやさしく解説するとともに、実際の使用例を豊富に掲載。栃木方言が楽しみながら理解できる待望の一冊。
栃木ゆかりの歴史群像 日本史上の人物と地域との関わり
松本一夫
日本の歴史を動かした人物たちは、じつに栃木と関係が深かった。古代から現代まで栃木ゆかりの人物31人の足跡に刻まれたふるさとの歴史再発見。本県出身のあまり有名ではない人物をとりあげるのではなく、むしろ教科書に載っている著名な人物(ほとんどが県外出身)と栃木(下野)との意外な関わりを紹介することによって、歴史そのものをより実感をもって理解させることができるのと同時に、栃木(下野)という地域のもつ歴史的特質も、児童・生徒たちにかえって鮮やかに認識させることができるのではないかと考えました。そして、こうした切り口は、もちろん一般の方々にとっても興味深いものではないかと思われます。
那須学物語 那須がもっと好きになる
(社)那須観光協会那須検定実行委員会[編]
御用邸を抱くロイヤルリゾート那須を学ぶ、知る、歩く。「温泉」「自然」「歴史」など、全体を6部門で構成するオールカラーの那須検定1級テキスト。「ぼくはここに宣言したい。ぼくたち那須を愛する人は、みな那須人であると」(森詠)
那須野ヶ原の疏水を歩く
黒磯の昔をたずねる会編
日本三大疏水の一つといわれる那須疏水をはじめ、那須野ケ原には無数といっていいほどの疏水がある。現在もとうとうと流れる疏水、廃堀となって雑木林に埋もれている疏水、400年にわたる疏水開削の歴史を探る。
那須の文化誌 自然・歴史・民俗を読む
那須文化研究会
那須の風土が育んだ悠久の歴史と自然の妙を綴る。古代から近世、近代に至る壮大な歩みをわかりやすく紹介した那須学の入門書。34人の研究者たちが渾身の研究成果をもとに綴った新たなる那須文化の集大成。自然、歴史、民俗の3分野で構成。
ブックレット 那須をとらえる 1
「那須を綴る」事業委員会
那須野が原博物館の企画展示、セミナーと連動したブックレット第一弾。自然、地理、歴史、民俗など多角的な視点で、那須地方の姿を浮かび上がらせる。5論文を収録。以下続刊。
ブックレット 那須をとらえる 2
「那須を綴る」事業委員会
那須野が原博物館の企画展示、セミナーと連動したブックレット第二弾。自然、地理、歴史、民俗など多角的な視点で、那須地方の姿を浮かび上がらせる。5論文を収録。以下続刊。
ブックレット 那須をとらえる 3
那須文化研究会[編]
那須野が原博物館の企画展示、セミナーと連動したブックレット第三弾。自然、地理、歴史、民俗など多角的な視点で、那須地方の姿を浮かび上がらせる。5論文を収録。以下続刊。
なぜ、人は栃木に魅せられるのか The Appeal of Tochigi 栃木の自然と文化再発見
Delphiの会
世界遺産・日光の社寺に代表される歴史と文化をはじめ、四季を彩る美しい自然、受け継がれる伝統、暮らしを結ぶ街道など、栃木県の魅力を英語と日本語で紹介した待望の一冊。オールカラーの美しい写真を多数掲載。
なぜ、人は栃木に魅せられるのか【人物編】
Delphiの会 編著
古代から現代まで、7つのテーマから物語る栃木ゆかりの人物記
謎の大寺下野薬師寺
福田三男
奈良の七大寺にも匹敵する大伽藍、天を突くような五重塔、そして壮厳で華麗な建物群−人々の崇拝を集めた下野薬師寺。いったい誰が、どんな願いを込めて建立したのか。丹念な調査と鋭い洞察で下野古代史における最大の謎に挑む!!
西沢金山の盛衰と足尾銅山・渡良瀬遊水地
佐藤 壽修
利根川流域における開発と土地空間の高度利用を考究する。日光に隣接する栗山村の地で、足尾銅山の隆盛に触発されて再開発され、1300名の鉱山従事者を擁した西沢金山の盛衰をたどる。足尾鉱毒問題と利根川水系の水問題の解決のためには、渡良瀬遊水地の創設が必要であった。
日光学 聖地日光へ アーネスト・サトウの旅
飯野達央
「この風景を眺めるために建てたんだ」。故郷イギリスの風景と似た中禅寺湖と奥日光の自然を愛したアーネスト・サトウ。外交官として滞在した日本への思いの結晶が、中禅寺湖南岸に建て、のちに英国大使館別荘として利用された山荘だった。
日光県開墾仕法と栃木の近代 その後の報徳仕法
堀野周平(鹿沼市教育委員会事務局文化課)
荒地に水を引きいれよ。いかにして報徳仕法は農村を復興させたのか。
日光山秘話 知られざる日光の歴史を辿る
日光山 興雲律院 中川光熹 著
日光山信仰を切り拓いた山岳修験の歴史をたどるとともに、今まで明らかにされてこなかった「秘話」や新たに発掘された「日光山と鎌倉街道」など日光山を網羅した労作。
日光山麓史 下野国板橋を取り巻く世界
田邉博彬
下野の古代から日光御神領の終焉までを壮大なスケールで描く歴史スペクタクル!! 勝道の日光開山、下野有力武士団の登場、駆け抜ける戦国の嵐、天下平定と日光御神領の成立……。未公開史料の紹介を含め、最新資料を駆使して展開する日光山麓の通史。歴史ファン必見の一冊。
日光地域の集落地理学的研究
岸野 稔
近世、近代における日光地域の変容を、地理学的視点から解析した研究書。集落としての門前町日光はいかに成立し、現状はどうなのか。湯元温泉の元湯、湯宿はいかなる変遷を遂げたのか。日光地域の村落の形成過程を追い、日光の人々の営みから、その変化を解き明かした研究書。
日光の狂歌 二荒風体を詠む
竹末広美
江戸時代後期、川柳とともに広く庶民に愛好された狂歌は、「日光文化」が開花した日光の地でも流行した。稀覯本『興歌詩花集』『興歌金玉集』の全文を紹介するとともに、山水連の活動や狂歌作者について探究する。
日光の司法 ずいそうしゃ新書9 御仕置と公事宿
竹末広美
日光山・日光領に生きた人々の生活を、犯罪を通して浮き彫りにする。また、弁護士のはしりのような「日光宿」の活動を探り、日光領の訴訟社会の一端を明らかにする。日光領に発生した犯罪の数々と過酷な刑罰の実態、公事出入の発生と日光宿の活動を探る。
二兎を追う 宇都宮療養所所長最上修二と結核特殊学級
橋本伸一
宇都宮療養所の歴史を振り返り、長く所長を務めた医師最上修二の半生をたどるとともに、最上所長の最大の功績である結核特殊学級設置経緯をまとめた労作。写真、図版多数収録。
二宮尊徳と桜町仕法 報徳仕法の源流を探る
阿部 昭
「報徳」の理念は、桜町で生まれた。「第一部、桜町仕法請負」、「第二部、仕法の展開と打ち切り延長論」、「第三部、成立期の報徳思想」。
日本史の中の栃木 地域視点で歴史を見直す
栃木県歴史文化研究会[編]
時代や文化をこえて通底する栃木の歴史的・文化的特質とはなにか。日本史、あるいは日本文化全体の中で、栃木はいかなる位置を占めているのか。栃木県歴史文化研究会は、栃木県の歴史と文化に関する研究を促進するために、歴史学・民俗学・考古学・美術史学などの研究者・教育者が集まり、相互に情報を交換し学際的に郷土を研究する会をめざして1991年に発足した。本書は、その活動の節目として、創立20周年を記念して開催された特別企画「日本史の中の栃木」というテーマの大会成果をもとに発刊されたもので、栃木の歴史と文化をグローバルな視点から捉え直した一冊である。栃木県歴史文化研究会創立20周年記念出版
俳諧する浪人たち 近世下野の浪人社会
川田純之(かわだじゅんし)
江戸時代、さまざまな状況から「浪人」と呼ばれる一群が各地の宿場や村々を徘徊しは、いずこへと消えていった。限られた史料から、徘徊する浪人たちの実体を、近世下野国を例に丹念にたどったもうひとつの近世史。第8回随想舎歴文研出版奨励賞。
幕末と明治維新 宇都宮藩・茂木藩からみた奥州戊辰戦争
大木 茂
4000点を超える写真、図版、史料を収録し、下野を舞台に繰り広げられた戊辰戦争の全貌を明かす。長年にわたる研究がここに結実、著者、渾身の一冊!
林小太郎 日本の労働運動の先駆け 「足尾暴動」の指導者
大森良治
「林小太郎氏は元坑夫なりしが社会主義運動に熱心なるためついに解雇され、専ら平民新聞の配達を力めたりに今回拘引の身となりしものにて、後には二人の子供と臨月に迫れる細君とあり」(平民新聞・明治40年2月12日)。私の先祖の中に、こういう人がいようとは思いもおよばないことであった。こうして私のルーツ探訪が始まった。
ひぐらしの歌ごえ 昭和前期・矢板地方の歳時記物語
鈴木幸市
わら屋根の下には、いろりを囲む家族のくらしがあった。昭和前期・栃木県矢板地方の農家のくらしを、農作業や通過儀礼、年中行事をとおして回顧する。ここには、農村の原風景が広がっている。本書については、昭和前期の農村の歳時記に焦点をあて、それにかかわる物語を加味し、魅力的な文体を書いてみようと考え、聞き取り調査やメモ取りを続けてきましたが、原稿作成までに十有余年が過ぎてしまいました。そこで、人生米寿を迎えた私にとって、薄れがちな記憶をたどりながらも、昭和前期の世相を書きとめ、多少なりとも読者の皆さんの心の糧となればさいわいと思い、歳時記物語発行を考えました。(本文より)
日下開山 初代横綱 明石志賀之助 すもうの街宇都宮が生んだ大力士
中村 弘
明石志賀之助は「幻の力士」か!? 今まで埋もれていた「上山三家見聞日記」を拠り所に、既存の文献・資料を検証するなかで、実在した人物としての巨像が姿を現してきた。宇都宮の生んだ初代横綱の謎に迫る。「初代横綱」といわれる明石志賀之助は、通説では「謎が多く幻の力士」とか「架空の力士」「複数の力士では」と、その存在すら危ぶまれるほどであった。著者は郷土の偉人へのこうした無理解を憂い、文献や史料にあたり明石志賀之助の調査研究を始めた。そして出会ったのが山形県上山市に伝わる『上山三家見聞日記』であり、そこには志賀之助の存在を決定づけることが記述されていた。
扶桑遊記
著者・王韜/訳者・丸山雅美
130年前の日光が、鮮やかに甦る。明治初期の日本を旅した中国知識人の見聞録を現代日本語に翻訳した労作。日本では王韜の『普法戦紀』が漢学者・儒学者はもちろん軍関係者にも多く読まれ、これが縁で日本の名士たちの招請により明治12(1879)年に来日した。彼は長崎・神戸・大坂・京都・横濱・東京そして日光を訪問し、これらの風景や当時の風俗・習慣も書き記し、漢詩を通じて心情も吐露している。王韜が日光へ旅行したことは日本滞在のクライマックスで、彼が日光での避暑や雄大な風景を堪能していた姿が目に浮かんでくる。時代を超えても、まさに彼の息吹が伝わってくるようだ。
復刻版 國立公園 日光の展望
柏田健介
宇都宮市馬場町、二荒山神社参道石段下に店を構えていたエハガキ店星野屋が、昭和10年に発行した英訳付き一大図録をここに復刻。店主柏田長七の曾孫にあたる編者が、曾祖父の業績を後世に伝えるために本書の出版を企画。
文明開化の写真師 片岡如松物語
小平豊
幕末から明治を駆け抜けた片岡如松の足跡を丹念に追ったノンフィクション。写真師横山松三郎との出会から、日光で写真館開業を経て、ときの県庁が置かれた商都栃木での活躍をつぶさに描く。如松撮影の貴重な写真も多数掲載。
令和の御大礼 悠紀地方に選ばれた栃木
栃木県立博物館[編]
歴史資料に見る天皇一代一度の儀式の全貌。「歴史資料に見る大嘗祭」、「令和の御大礼と悠紀地方栃木」「栃木と皇室」。
我が回想の堀込源太 八木節誕生秘話
友常太響
1907年(明治40)8月15日、足利郡久野村上加子で開かれた盆踊り大会。この時、歌われた源太の盆踊り唄から八木節の歴史が始まった。初代源太の孫・友常太響が自身の回想と、丹念な取材で書き上げたノンフィクション。
忘れられた明治の日光 近代日光の史跡を訪ねて
安生信夫
明治の日光で光彩を放ったものが、歴史の闇に埋もれようとしている。保晃会碑と浩養園、日光に所在した華族などの別荘、大谷川に架かる神橋など、足尾銅山細尾鉄索…。日光の知られざる歴史を再検証した注目すべき労作!!
「渡辺清絵日記」の世界 明治・大正期 ある農民の記録
中野英男 編著
100年以上前の栃木県塩谷群熟田村狹間田(現在のさくら市)に生きた渡辺清が遺した絵日記35冊から、農村部に生きた人たちの声が立ちのぼる。農作業や生活スタイルが大きく変わりつつあった明治後期から大正期にかけてのある農村部での日々を6つのテーマから読み解く。発行 さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館
渡良瀬川の自転車旅 「人新世」の田中正造を旅する
東間 紘
渡良瀬川をさかのぼり田中正造と足尾鉱毒事件ゆかりの地をめぐる学びの旅。地球環境危機が迫る今の時代にこそ若者たちに贈る警世の一冊。
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