足尾銅山発見の謎 「治部と内蔵」の真相をもとめて
足尾銅山発見の謎 「治部と内蔵」の真相をもとめて
(978-4-88748-196-1)
池野 亮子
足尾銅山草創期の歴史の闇に挑む!!
足尾銅山の始まりについては「慶長15年(1610)に備前の国の農民、治部と内蔵によって発見された」と伝えられている。今回、その一人・治部の墓が見つかった。足尾町中才墓地の笠塔婆に刻まれた戒名・没年月日と、赤沢本妙寺所蔵の過去帳に記された星野治部左衛門のそれがピタリと一致した。発見された墓を手がかりに、中世から近世にいたる足尾銅山を取り巻く歴史の真相を探る意欲作!!
「足尾銅山発見者」の墓を確定!!
足尾銅山発見者の「治部の墓」が選鉱場の叢の中にあると知ったとき、本当にいた人物だったのかと思った。そして、ある墓からついに驚くべき事実が判明していった。今回判明したことは、中才墓地の五輪塔は座禅院時代の「星野治部左衛門」のものであり、笠塔婆は輪王寺時代の足尾郷代官その人のものだったということである。(本文より)
四六判/上製/248頁/定価 1650円(本体1500円+税)
2009年12月12日発行
ISBN 978-4-88748-196-1