3 文章の見直し
(1)文章を書いたら必ず読み返す習慣をつける。誤字、脱字は読み返すことにより防ぐことができる。読み手の対象によっては、旧字、旧仮名にも気をつけた方がよい。
(2)読み返す場合は、時間を空けた方がよい。書き終わったばかりの時点では、客観的に判断しにくい。
(3)原稿用紙に書いた場合、その使い方があっているか確認する。「、」や「。」がいちばん上のマスに書いていないか。「 」と文字を同じマスに書いていないか。段落を変えたとき文頭をひとマス空けているかなど。
(4)ひとつの文の中に、同じ意味の語句が重複していないかを確認する。(「7日の日」「約50名ほど」「犯罪を犯す」など)
(5)パソコンで原稿を書くときの注意点。パソコンを用いる場合は、変換ミスの同音異義語が多発する。また、日常的に使わない漢字を多用してしまう傾向が強い。編集の仕事をしていると、果たしてこの人はこの漢字を実際に使っているのかと疑うことがある。表現方法は書き手の人格そのものであることをお忘れなく。読み手に違和感をもたれないようにすることも大切だ。
同音異義語の例として
○ほしょう(保証書、安全保障、損害補償)
○ぜったい(絶対多数、絶体絶命)
○とくちょう(特長と欠点、特徴的な顔)
○げんけい(原形をとどめる、車の原型、現形を示す)
○たいしょう(調査の対象、原文と対照する、対称図形)
○ようけん(成功の用件、要件を聞く)