大空散歩への誘い
part2
くらげ雲
jellyfish-like cloud
空中にふわふわとくらげが浮いている感じの雲です
雲の上の部分は丸みのある面状をしており、
下の部分はほつれていたり、毛状の尾をひいていたりします。
山頂付近に吹きつけられた気流が乱されてできることもあります。
この雲は絶えず形を変え、寿命は短い方です。
比較的に顕著な低気圧や寒冷前線が通過した直後や、
移動性高気圧の前面で下降気流の盛んなときにできます。
男体山と風が創った芸術品(高積雲)
撮影 海老沢次雄(1981年5月26日10時57分・日光市)
北海道の東海上には発達した低気圧、
また、日本の南海上には移動性高気圧があった。
前日は三陸沖に進んだ低気圧が発達し、冬型のような気圧配置になり、日光は風が強かった。
最大風速12.5m/s(西南西)、最大瞬間風速27.7m/s(西南西)を記録した。
強風は当日の明け方にはおさまりはじめ、
この雲が出現していたときはおよそ5m/s(西)の風が吹いていた。
男体山頂には西北西の風が吹き付け、気流が乱されてくらげ雲が出現した。
このくらげ雲は姿をチョウやコウモリやそのほかたとえようのないものへと絶えず形を変えながら、
およそ2時間半もの間出現した。
当日は晴れないし薄曇りの天気で空気が非常に乾燥(平均湿度37%、最小湿度20%)した。
© Tsugio Ebisawa
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