広報誌 作り方から配布まで

発行の目的


 なぜ広報紙を発行しようと考えるのか。その目的はなんだろうか。何を伝えるのか。サークルなどで初めて広報紙を作るとき、既刊紙の編集委員になったとき、最も基本的で必要な問いかけである。
既に発行されている広報紙の編集委員になるとき、その目的を正しく判断していなくては、焦点がボケた紙面になってしまう。自己主張(自己満足)で紙面を構成しても、誰も読んでくれない。発行の目的、編集方針を理解した上、読者の立場に立った紙面構成を考えることが必要である。その反面、何の主張も企画もなく、ただ単に紙面を埋めることだけを考え発行しても、魅力ない広報紙になってしまう。パターン化した紙面作りは簡単であるが、読者に期待感が湧かない。
 初めて広報紙を発行する場合、まずその目的を考える。広報紙がある場合のメリットと、ない場合のデメリットを考えてみよう。団体としてメリットと考えられることが、発行の目的、そして今後の編集方針となる。広報紙の必要性を実感してないまま発行しても長続きしない。確かに広報紙を持っているか否かは、社会的な信用度のひとつであるが、当事者の考えが曖昧なまま発行することは、逆に混乱を招くこともある。

●広報紙のメリット(例)
1 言葉の伝達を文字化することで、全員が平等に情報を共有できる。
2 個々の考えを紙面を通して知ることができる。
4 個々自らが情報発信者になることができる。
5 同じ紙面を読むことにより、全体の一体感が図られる。

 読んでもらえない広報紙は、発行者、編集者の自己満足にしか過ぎない。読者がいて、読者からの反応(叱咤激励、注文など)があってその存在意義が見えてくる。まして、団体やサークルの場合、自分たちで拠出した会費から発行されることを忘れてはならない。

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