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ふるさとの詩

ふるさとの詩

暮らしの中から生まれたはなし四十八話

坂主 洋

 故郷を忘れていませんか。民話は心の故郷です。年中行事や言い伝え、そして、日々の暮らしをモチーフに生まれた創作民話集。人の優しさと、温もりに満ちあふれた一冊です。

B5判/上製/256頁/定価1570円(本体1428円+税)


編者紹介

坂主 洋 さしぬし ひろし

 1943年、栃木県矢板市に生まれる。1966年、教員となり、1999年に教員を辞める。
 2004年に『子どもたちとたぬき先生とのふれあい日記』上・下巻を、2006年に『ふるさとの詩』を発行。


目 次

1 ふだんの暮らしの中から生まれた話

 全部とるな 15
 今年も来てくれたか 20
 夕べの寒さは一尺五寸 23
 桜の花に隠れた白い花 29
 子馬が跳ねる 33
 庭虫と赤い虫 38
 まあがり目物語 42
 まなちゃんと毛虫のおじちゃん 46
 あぜ道の天使 50

2 植物や動物、自然との営みなどとの関わりから生まれた話

 北風の中の春 55
 馬洗い淵の春 59
 鶴の来た池 63
 白鳥の親子 68
 サギ草の秘密 73
 たぬきの宮参り 77
 社の狐 81
 除夜の鐘を鳴らしたたぬき 85

3 地域に残る行事や地名、言い伝えなどから生まれた話

 藁の中に住む神様 93
 年神様の宿 97
 風神様と雷神様 101
 花かきじいさん 105
 どんど焼きの夜 110
 年越しの鬼 115
 権現水は今も輝く 120
 河童の魚取り 125
 十五夜の子どもたちは神様 129
 豊年とやの秋祭 134
 河童の餅拾い 139

4 おそれや不可思議な事柄から生まれた話

 雪に消えた足跡 145
 角かくしのとれた女房 151
 うぐいすのおくりもの 160
 河童の爪跡 165
 岩山の道 170
 峠路に咲く桔梗 175
 琵琶が池の主 181
 動いた狛犬さん 186
 火の玉が飛ぶ 191
 かがり火の道 195
 おいはぎ坂の鬼 200

5 思いや願いなどから生まれた話

 夜泣き地蔵 207
 首かけ地蔵 211
 嫁とり地蔵 215
 お助け地蔵 218
 地蔵と烏 221
 薬師地蔵と清水 225
 おしゃべり地蔵 229
 観音様を抱いたケヤキ 234
 ゆめを運んだ観音様 238

 物語に出てくる方言や言葉の意味 243

 「ふるさとの詩」を読んで
 鈴木暉夫 249