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田中正造と足尾鉱毒事件研究13号

田中正造と足尾鉱毒事件研究13号


渡良瀬川研究会編

「渡良瀬川鉱害シンポジウム30年の歩み」特集号。宇井純「足尾鉱毒事件と日本の公害の歴史」(講演録)のほか、小松裕「田中正造研究の新しい方向性」、布川了「正造直訴後の二つの勝利」など、5論文を収録。
A5判/168頁/定価1650円(本体1500円+税)



著者プロフィール

渡良瀬川研究会 わたらせがわけんきゅうかい

田中正造および現代に続く足尾鉱毒事件の研究を深め、その思想と運動を継承し、その普及をめざすことを目的に、1973年に結成。毎夏、渡良瀬川鉱害シンポジウムを開催するほか、渡良瀬川流域のフィールドワークを実施するなどの活動を続けている。


目 次


足尾鉱毒事件と日本の公害の歴史   宇井 純 2
田中正造研究の新しい方向性   小松 裕 11
   ―「公共協力相愛の生活」の可能性―
田中正造における青少年期教育   板橋文夫  28
   ―『田中正造昔話』を中心に―
正造直訴後の二つの勝利―もっとも輝いてみられた時期―   布川 了 47
田中正造と江刺県〈遠野・花輪〉   赤上 剛 61
みちのくの巡り逢い―田中正造ゆかりの人物・早川信齋― 堀合光男 83
資 料 伊能嘉矩「侠血児の隠れたる一面目」   88

●特集 渡良瀬川鉱害シンポジウム30年の歩み
 1 座談会――地域を守る、地域を掘り起こす   91
   出席者=板橋明治・田村秀明・針谷不二男・広瀬 武  司会=布川 了
 2 鉱害シンポジウム30年を歩んで   布川 了 104
   シンポジウムの歩み・フィールドワークの歩み・既刊号総目次
 3 渡良瀬川研究会に寄せる(立松和平ほか)   120

●追悼
 東海林吉郎さん   菅井益郎 140
 高山  堯さん   鮎沢正幸 144

正造の「毒殺セシ加害ヲ糺ス」戦いが「水俣」にあった  牧野喜好 148
足尾鉱毒・渡良瀬川沿岸事情   坂原辰男 155

 表紙写真 2003年8月24日、370人を集めて第31回渡良瀬川鉱害シンポジウムが開かれた。