東京のどん底から-老いゆく路上生活者の声を聴く

東京のどん底から-老いゆく路上生活者の声を聴く

宮下忠子

路上生活者の高齢化が進んでいる。東京隅田川畔、上野公園、そして日比谷公園でテントくらしを続ける彼らの声を聴く。その生きる意味とこだわりとは。併せて幻となった東京都「路上生活者実態調査報告書」からその現状を分析。

四六判/224頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 4-88748-060-1

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著者プロフィール

1937年朝鮮大田市生まれ。大学卒業後、高校教師を経て、都立社会事業学校卒業。75年から95年まで、東京都城北福祉センターの医療相談員として勤務。現在、コミュニティワーカー制度を考える会の責任者としてボランティア活動にかかわる。



目 次

  はじめに  1

   第一章 聴き書き なぜ彼らは路上生活にこだわるのか

      望郷の岸辺 --隅田川に響く命の音  12

      仏壇と共に --妻の位牌を持ち歩いて三四年  45

      心の森深く --生ある限り服を脱がない生き方  89

      イチョウの木の下で --日比谷公園で生きた三六年間  119

   第二章 「路上生活者問題実態調査」から

      幻となった「平成11年度 路上生活者実態調査」  178

      東京の「路上生活者実態調査報告書」から見えるもの  182

   第三章 路上生活者問題の動向

  おわりに  220