足尾鉱毒事件と農学者の群像
山本悠三
明治の農学者たちは、足尾鉱毒事件にどう向き合ったのか。
- 四六判 並製本 184頁
- 定価 1540 円 ( 本体1400円+税)
- 発行日:2019/5/24
- ISBN:978-4-88748-367-5
- 商品コード:474
足尾鉱毒事件と農学者の群像
山本悠三
明治の農学者たちは、足尾鉱毒事件にどう向き合ったのか。
救現11号 田中正造大学ブックレット
田中正造大学出版部編
特集は「正造思想の<根>を探る」で、安在邦夫「自由民権運動と田中正造」、赤上剛「日清戦争前後の田中正造の行動と思想」を収録。講演録は、日下部高明「谷中村廃村問題から見えたこと」、澤田猛「田中正造と遠州鉱害史」などを掲載。
救現12号 田中正造大学ブックレット
田中正造大学出版部
小出裕章「正造さんと原子力」、小松裕「韓国で田中正造を考える」。花崎皋平「民衆思想家・田中正造」など五編を収録。
増補 田中正造たたかいの臨終 ずいそうしゃ新書16
布川 了
「問題から言ふ時にハ此処も敵地だ…」。病床から闘いは続く。正造、いまだ瞑せず。渡良瀬川畔庭田家での病床三十四日、死を前に、正造は何を想い、何を語ったか。「今度この正造が斃れたのは、安蘇・足利の山川が滅びたからだ−日本も至るところ同様だが−。故に見舞いに来てくれる諸君が、本当に正造の病気を直したいという心があるならば、まずもってこの破れた安蘇・足利の山川を回復することに努めるがよい。そうすれば正造の病気は明日にもなおる」(本文より)
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.15
渡良瀬川研究会編
「田中正造と吉田東伍の交誼−利根川の南遷をめぐる」(布川 了)、「せめぎ合いの場としての谷中村」(牧原憲夫)、「『鴎村学舎』と栃木県明治期公私立中学」(板橋文夫)を収録。
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.16
渡良瀬川研究会編
特集、田中正造没後100年。「足尾−福島 歴史に学ぶ意義」(菅井益郎)、「田中正造の没後100年を記念する意義」(小松 裕)、「田中正造没後100年3.11事件三年目の課題」(赤上 剛)を収録。
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.17
渡良瀬川研究会編
「『谷中村の豊かさ』とは何か」(高際澄雄)、「田中正造の人権思想」(板橋文夫)、「谷中村にとっての田中正造」(赤上 剛)を収録。
田中正造と足尾鉱毒事件研究 Vol.14
渡良瀬川研究会編
特集は「田中正造と新井奥邃」(立松和平、小松裕、花崎皋平、工藤正三、コール・ダニエル、布川了、牧原憲夫)。布川了「田中正造の“三千余円の儲け”と“政治への発心”をめぐって」のほか、赤上剛「直訴論の再検討−“直訴=殺傷される”論批判−」、西成健「田中正造の経済思想・序説」など、5論文を収録。
[改訂]田中正造と足尾鉱毒事件を歩く
布川 了[文]・堀内洋助[写真]
足尾から渡良瀬川流域、旧谷中村など田中正造と鉱毒事件に関わる七八地点を徹底ガイド。改訂を機に撮り下した写真、地図、交通など、フィールドワークに必要な情報を満載。併せて正造の日記、書簡、短歌を掲載。
田中正造と天皇直訴事件
布川 了
天皇直訴は「義人正造」の個人プレーではない。半山・秋水・沼南・被害民の力と鉱毒世論をバックに、明治国家体制を震撼させる大事件だった。正造の戦いの生涯の中で頂点となる天皇直訴-百年後の今、その全貌を解き明かす。
田中正造と利根・渡良瀬の流れ それぞれの東流・東遷史
布川 了
従来、「治水」の観点から多く説かれてきた利根川東遷史を、「関宿・逆川」に軸足を置き、縄文海進の時代にまで遡って「利水」の視点からとらえ直した力作。田中正造の治水行脚をたどり「利根川の明日」を展望する。
田中正造物語
下野新聞社編
六角家騒動、江刺殺人疑獄をはじめ、自由民権運動から国会議員へ、そして足尾鉱毒との闘いは直訴、谷中入村へ……。つねに民衆とともに闘った田中正造の生涯に、2009年12月に急逝した若林治美記者が迫る。下野新聞創刊130周年記念企画。
伝える 正造魂 現代に甦る田中正造
読売新聞社宇都宮支局
2013年は田中正造没後100年にあたり、渡良瀬川沿岸の各地でさまざまな顕彰活動が繰り広げられた。田中正造は足尾銅山鉱毒事件の解決を求めて奔走したことで有名だが、彼の提示した問題はそのことにとどまらず、100年後を生きる私たちに訴え続けている。それは、人権・自治の思想であり、平和の思想であり、自然との共生を求める思想である。読売新聞社宇都宮支局では、没後100年の年に年間企画として「伝える 正造魂」を長期連載した。私たちはその中に、田中正造の遺した思想や、訴えたものが、脈々と受け継がれているのを知ることができるのである。
銅山の町 足尾を歩く 足尾の産業遺産を訪ねて
文=村上安正/写真=神山勝三
近代日本の発展を支えた足尾銅山。閉山から四半世紀を経た今、産業遺産を中心に足尾を徹底ガイド。
西沢金山の盛衰と足尾銅山・渡良瀬遊水地
佐藤 壽修
利根川流域における開発と土地空間の高度利用を考究する。日光に隣接する栗山村の地で、足尾銅山の隆盛に触発されて再開発され、1300名の鉱山従事者を擁した西沢金山の盛衰をたどる。足尾鉱毒問題と利根川水系の水問題の解決のためには、渡良瀬遊水地の創設が必要であった。
わたしは石のかけら もうひとつの田中正造物語
文 越川栄子 絵 やまなかももこ 解説 横松心平
田中正造のごく少ない遺品の中で、もっとも衝撃的なのは、小石である。その小石が、田中正造という人物の生涯、精神の強さと美しさをとてもよく表しているのだ。鉱毒に苦しめられた農民漁民たちのような、虐げられた人たちは、残念なことに現代にもたくさんいる。彼らを救わなければならない。そう思うのだけれど、田中正造のようにはなかなか行動できない。それでも、田中正造は特別な人だから、とつぶやいておしまいにはしたくない。何かしなくてはならない。だから、この絵本は作られた。同じ思いを抱く、誰かに届くといいなと、切に思う。[横松心平「解説」より]
渡良瀬の風土 谷中村と田中正造の現在
神山勝三/解説 布川了
足尾鉱毒事件は渡良瀬川を「恵みの川」から「死の川」に変えた。谷中村廃村から80余年を経たいま、辛酸の民と田中正造の闘いの「現在」をレンズは追う。「1970年代以降、今日に至る定点観測の集成だ」。
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