随想舎 

民話の世界へ

語り手による語りのための再話集

山本倶子・足利の語りの会「おはなしコロリン」[編]

 民話の中に流れるメッセージをあなたに。

 「ねずみのすもう」「山梨とり」「笛吹き坂」など、全国各地に語り継がれる民話を、語り手自身の言葉で編んだ民話集。先人の語りから学び、あなたもすばらしい民話の世界へ。

 「原話を選び、イメージを作り、モチーフをしっかり押さえて筋をはっきりさせ、自分のことばに書き直す。つまり再話して、繰り返し何回も語ってみる」。どのお話も、会員一人ひとりが大好きな原話を取り上げ、自分の語りになるよう心をこめて書いたものです。この本を手に取ってくださった人に民話っておもしろいと感じていただけたり、私も語りをやってみたいと思っていただけるきっかけになったらうれしいです。(「あとがき」より)

A5判/並製/208頁/定価1430円(本体1300円+税)
ISBN 978-4-88748-281-4
2013年11月16日 第1刷発行

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編者プロフィール

山本倶子・足利の語りの会「おはなしコロリン」

 足利の語りの会「おはなしコロリン」は、2005年、子どものためのお話し会、および語りの勉強会として発足する。

 毎月第3土曜日に、小俣幼児生活団(保育園)にて、午前中、子どものための語りの会、午後、勉強会を継続している。 その他、図書館、公民館、保育園、小学校、中学校、高齢者福祉施設等に語りのボランティアとして訪問し活動している。

目 次

 語り手による継承 大島廣志
 この本を読まれる皆さまへ

〈動物むかし〉

十二支のはなし(福島)
ふくろうの染物屋(福島)
空を飛んだ亀(福島)

〈本格むかし〉

ねずみのすもう(岩手)
犬と猫とうろこ玉(岩手)
猫の忠臣蔵(山梨)
うばっ皮(新潟)
ネズミ浄土(宮城)
麻布地ぞう(栃木)
若がえりの水(福井)
食わず女房(宮城)
鬼は内(福島)
福の神と貧乏神(岩手)
風の神と子ども(新潟)
瓢簞の中から出た二人の福神童(岩手)
山梨とり(岩手)
ズイトン坊さまのはなし(長野)
あとかくしの雪(広島)
巡礼お鶴(山形)
雉も鳴かずば(宮城)
雪 娘(新潟)
宝てぬぐい(和歌山)
雪の夜ばなし(福島)
極楽見た婆さま(山形)

〈笑いばなし〉

しみったれやん(栃木)
ぼたもち蛙(新潟)
ねずみ経(福島)
毒まんじゅう(山形)

〈伝説〉

黒地蔵さま(栃木 足利)
笛吹き坂(栃木 足利)
あそ沼のおしどり塚(栃木 佐野)
五十五歳のだんご(栃木 足利)

魂の行方(宮城)

 語り手による民話の再話について 山本倶子