随想舎 

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足利の民話

山本 倶子

 民話の語りには、ふるさとの歴史が脈打っている。「お化け地蔵」「笛吹き坂」など、古くから語り継がれてきた民話を、その地を訪ね歩き、人々の思いや誇りを織り込んで再話した足利の民話集。「原稿を拝見してなるほどと感心したのは、信仰にまつわる話だけを取り上げたことである。多様な信仰が花開く背景には、歴史の古さとそこにおける人々の様々な生活の展開がある。
 「足利の民話」は、まさに鑁阿寺を中心に栄えてきた歴史・文化・信仰の町足利市ならではの民話集である。」(栃木県民話の会連絡協議会会長 柏村祐司)

A5判/並製/132頁/定価1320円(本体1200円+税)
ISBN 978-4-88748-222-7
2010年9月17日発行

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著者プロフィール

山本 倶子  (やまもと みなこ)

京都市に生まれる。
同志社大学文学部卒業。
1982年、東京で語りの活動を始める。
1994年、足利市に転居し、翌年から語りの会「お話広場」を開始する。
現在も、大人や子どもたちに民話の語りを続けている。
日本民話の会会員、日本昔話学会会員、「あしかが語りの会とその仲間たち」代表、「足利大門通り蔵語りの会」会員

目 次

『足利の民話』刊行によせて 柏村祐司

お化け地蔵《五十部町》

黒地蔵さま《田島町》

福厳寺の子安観音さま《緑町》

セキ地蔵《緑町》

お不動さまとタニシ《小俣町》

篠生神社《葉鹿町》

手伝い地蔵《利保町》

石 芋《南大町》

弘法水《板倉町》

水使さま その一《五十部町》

水使さま その二《五十部町》

笛吹き坂《小俣町》
 参考文献
 私と語り 大川繁子
 あとがき