随想舎 

少年とハト

宇都宮大空襲Ⅱ

小板橋 武(絵・文)

 親と子のための絵本。少年とハトを通して、戦争の悲劇を訴える!!
 戦後65年が経ち、宇都宮大空襲を知らない人が増えた。日本とアメリカが戦争をしたことを知らない人もいる。一人でも多くの人にこの本を読んでいただき、宇都宮大空襲のことを忘れないようにと願っている。

B5横判/上製/36頁/定価1047円(本体952円+税)
ISBN 978-4-88748-221-0

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著者プロフィール

小板橋 武  (こいたばし たけし)

 1936年、神奈川県に生まれる。
 1997年、小学校教員退職。
 2006年、およそ10年をかけて全国の文化財を訪ね歩き、『これだけは見ておきたい各県一か所の旅』を出版。
 2007年、随想舎から『宇都宮大空襲 一少女の記録』を出版。
 2009年、随想舎から『戦時下の女学生たち』を出版。
 現在、下野民話の会会員。宇都宮市内の小学校・老人ホームなどで民話語り部として活躍中。

書籍紹介

親と子のための絵本
少年とハトを通して、戦争の悲劇を訴える!!
戦争が始まる以前、二荒山神社にはたくさんのハトがいた。
ハトは人によく慣れていて、手の上に乗ったという。
ハトは、人間を信頼していたのだ。

やがて戦争が始まり、宇都宮は焦土と化した。
人々は食べ物に困り、食べられるものを探した。
しまいには、二荒山のハトを捕まえて食べてしまったという。
戦争が終わり、やがて人々の生活も落ち着いてきた。
二荒山にも以前のように、ハトがもどってきた。
しかし、ハトは警戒して人の手には乗らなくなった。
戦後65年経った今も、ハトが人の手に乗ることはない。

人間の方はどうだろう。
戦後65年が経ち、宇都宮大空襲を知らない人が増えた。
日本とアメリカが戦争をしたことを知らない人もいる。
一人でも多くの人にこの本を読んでいただき、宇都宮大空襲のことを忘れないようにと願っている。