随想舎 

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栗山の昔話

柏村祐司[編・著]

 民俗の宝庫と称される栗山、湯西川に伝わる昔話を採話。その中から聴く人を魅了して止まない五十二話を収録した。語りべの語りを尊重し、その味わいを最大限に伝える「栗山の昔話」の定本。

A5判/並製/248頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 978-4-88748-198-5

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著者プロフィール

柏村祐司  (かしわむら ゆうじ)

 1944年宇都宮市に生まれる。栃木県立博物館学芸部長で退職。現在、栃木くらし文化研究所代表。そのほか主な役職として下野民話の会代表、栃木県文化財保護審議委員、鹿沼市立川上澄生美術館長をつとめる。
 主な著書に『語りべが書いた「下野の民話」』『下野の手仕事』『続日光近代学事始』(随想舎)、『栃木民俗探訪』(下野新聞社)など。

目 次

栗山のくらし 昔話伝承の背景と昔話とのかかわりをもとに
栗山の昔話について
幸せ・富を得る話
 正直は一生の宝
 禁廷様のお妃をもらった話
 恋のやまい
 蜂の巣長者
 南部太郎
 桃太郎
年中行事にまつわる話
 豆まきのいわれ
 ショウブとヨモギを立てるいわれ
 食わず女房
 七夕様
 運定め・かぴたりの由来
 麻布地蔵
 大歳の火
やまんばの話
 くまんざばばあ
 四枚のお札
 かつお彦四郎の話
 やまんばの打出の小槌
 やまんばの話
人と動物が結ばれる話
 おしら様の話
 猿の花婿
 蛇婿様の話
 蛙のばば蓑
 蛇婿入り蛙のばば蓑
人の真似して失敗する話
 花咲じじい
 カノおこし
 屁ひりじいさん
知恵の働き
 谷きゅう兵衛
 おんぼろ さんぼろ
 ネズミの浄土
 くわん くたくた
 うば捨て山
 うば捨て山
 灰の発句
 殿様の前で屁をした話
継子の話
 ぬか福 べに皿
 ミカン屋かん次郎
動物が争う話
 鳥と姉妹
 猿蟹合戦
 イタチとネズミの寄り合い田
 ウサギのしっぽはなぜ短い
笑い話
 だんご婿
 おせんの話
 あいさつの仕方・いやふん
 あいさつの仕方・左様にござります
 ほめ言葉
 長い名の子
 馬鹿息子・グジの話
 へっぴり姉さん
 手打ち半殺し
長い話・短い話
 長い話
 短い話