日光地域の集落地理学的研究
岸野 稔
近世、近代における日光地域の変容を、地理学的視点から解析した研究書。集落としての門前町日光はいかに成立し、現状はどうなのか。湯元温泉の元湯、湯宿はいかなる変遷を遂げたのか。日光地域の村落の形成過程を追い、日光の人々の営みから、その変化を解き明かした研究書。
A5判/上製/336頁/定価3080円(本体2800円+税)
ISBN 978-4-88748-151-0
著者プロフィール
岸野 稔 きしの みのる
1946年、栃木県下都賀郡部屋村(現 藤岡町)に生まれる。1969年、早稲田大学教育学部卒業。栃木県立日光高校、今市高校、宇都宮女子高校、栃木県教育委員会文課、栃木県立博物館、県教委総務課勤務。栃木県立塩谷高校、今市高校の校長を経て、現在、栃木県立宇都宮南高校校長。
目 次
発刊によせて 駒澤大学文学部教授 櫻井明久
はしがき
第1章 日光市街地の研究
第1節 門前町日光の成立 ~概 要~
第2節 市街地構造の変化 ~近代100年と門前町の動揺~
第3節 ペンションの展開と門前町機能の空洞化
第4節 日光市湯元温泉の400年 ~その元湯の変遷~
*市街地散策“宿場町”今市と“門前町”日光を歩く
第2章 村落の研究
第1節 村落の変貌に果たす農地の役割
第2節 村落の研究1 今市市轟を例とする村落研究の目的と調査地概況
第3節 村落の研究2 近世轟村の社会経済状況
第4節 村落の研究3 幕末轟村の尊徳仕法
第5節 村落の研究4 轟の人口推移(江戸~現代)と土地利用変化(近代100年)
付章 日光地域の地誌 ~2市2町1村の概要~