我が回想の堀込源太
八木節誕生秘話
友常 太響
1907年(明治40)8月15日、足利郡久野村上加子で開かれた盆踊り大会。この時、歌われた源太の盆踊り唄から八木節の歴史が始まった。初代源太の孫・友常太響が自身の回想と、丹念な取材で書き上げたノンフィクション。
四六判/224頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 4-88748-122-5
著者プロフィール
友常 太響 ともつね たいきょう
1933年 栃木県足利市に八木節宗家・初代堀込源太の孫として生まれる。
1949年 墨心会入会
1951年 故・小林寛師に入門
1973年 書作家となり、「藍青書道会」設立
1978年 全日本書道芸術展「特選」受賞
1981年 「近代詩文書作品集」発刊
1987年 毎日書道展「毎日賞」受賞。同会員となる
1996年 書道界と訣別。以後独自の世界を拓く
(財)日本書道美術館 推薦作家
目 次
発刊によせて 菊地 卓
旧友太響氏が描く堀込源太に期待する 笠原浩一郎
はじめに
第一部 回想の堀込源太
物心ついて―堀込源太との出会い
奉公に出された梅次郎―涙の決断(一)
養子に出された金一郎―涙の決断(二)
謎の孝女「シズ」
「ヨシ」とともに
戸籍から消えた二児の行方
源太の妻と長男夫妻
源太の東京進出
涙で演じた八木節
二代目を埼玉から
いま明かす「宴席毒入り事件」
戦争反対と絶対平和主義
源太の引退興行
源太の終焉と現代
第二部 足利と八木節
足利発祥の「八木節」と堀込源太
八木節の伝承と振興
八木節の未来に寄せて
あとがき