随想舎 

文明開化の写真師

片岡如松物語

小平 豊

 幕末から明治を駆け抜けた片岡如松の足跡を丹念に追ったノンフィクション。写真師横山松三郎との出会から、日光で写真館開業を経て、ときの県庁が置かれた商都栃木での活躍をつぶさに描く。如松撮影の貴重な写真も多数掲載。

四六判/360頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 4-88748-120-9

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著者プロフィール

小平 豊  こだいら ゆたか

 1948年、栃木市生まれ。職業写真師片岡如松(創業者)と二代目武の写真撮影に生命をかける姿に深く感動し、本著を書く。
 これまでハワイ王朝ロマンを描く。『カメハメハ』上・下巻(同時代社)は、TBS系テレビ番組「カメハメハ大王の謎、隠された墓はどこに?」の重要資料となり、番組制作に協力。
 大王の生涯にわたる恋人を描いた前著『知られざるハワイ伝説』(ミスター・パートナー社)もハワイ関連のテレビ番組に活用される。
 評論「歌枕、伊吹山に隠された秘密」で1999年度日本作家クラブ「文芸賞」を受賞。他の著書あり。

目 次

第一章 日光東照宮

第二章 職業写真師横山松三郎

第三章 写真館開業

第四章 豪商の町

第五章 県庁移転騒動

第六章 巴波川

第七章 大洪水、傑作の代償