随想舎 

追憶の柳田國男

下野探訪の地を訪ねて

中山光一

 日本民俗学の生みの親である柳田國男は、明治三九年、養家の先祖の地である石橋、上三川、真岡、烏山などの県内東部を訪ね歩いた。このときの記録「柳田採訪」と同じ行程を丹念に追体験した紀行文。第二回随想舎歴文研出版奨励賞。

四六判/224頁/定価2200円(本体2000円+税)
ISBN 4-88748-098-9

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著者プロフィール

中山光一  なかやま こういち

 1937(昭和12)年、宇都宮市生まれ。1965年ごろより民俗学に傾倒し、余暇に独学で農山村の民俗調査を行う。
 近年は民俗芸能を主眼に栃木県内はもとより、全国各地でフィールドワークを続ける。また、日光山地を中心とした、我が国の近代登山発達史の究明に力を注ぐ。
 栃木県立博物館調査協力員、芳賀町町史編さん民俗部会調査員、高根沢町町史編さん民俗部会調査員を歴任。栃木県歴史文化研究会会員、民俗芸能学会会員。

[著 書]
『ばばすこの唄』(1984年)
『山岳宗徒烏嶺小伝』(1989年)

[共 著]
『栃木県歴史人物事典』(下野新聞社/1995年)
『日光近代学事始』(随想舎/1997年)
『芳賀町史通史編 自然・民俗』(芳賀町/2002年)
『高根沢町史 民俗編』(高根沢町/2003年)
『とちぎ歴史ロマン・ぶらり旅-道と水路を訪ねて』(下野新聞社/2004年)

目 次

  序文 『追憶の柳田國男』に寄せて 柏村 祐司

  まえがき

 一 私と柳田國男との出会い

 二 柳田採訪
  1 「柳田採訪」を読む
  2 「柳田採訪」の地を歩く
      石橋/上三川/真岡/益子/小貝川源流の村々/那須郡向田村/
      小貝川の源流/向田の穴堰/烏山・喜連川/氏家/宇都宮市柳田のこと

 三 那須から会津田島への旅

 四 周辺の人びと
  1 同行者矢田部雄吉と周辺の人びと
  2 筑波山で出会った先輩木戸忠太郎
  3 代議士になった僚友神田正雄
  4 長男為正の妻冨美子のこと

 五 柳田國男の栃木県への旅と講演

 〔参考資料〕国を愛する者の学問
  あとがき
  ・略年譜
  ・参考文献資料
  ・協力者