随想舎 
児童と青年の発達心理学

橘川 真彦

 受胎から青年期までの心身の発達現象や発達理論に焦点をあて、発達に関する基礎知識や心理学の基本的な考え方を、広範囲に紹介。抽象的な理論も、具体的事例を提示して、容易に理解できるように工夫した。

A5判/上製/216頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 4-88748-015-6

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著者紹介

橘川 真彦 (きっかわ まさひこ)

1952年神奈川県生まれ。76年東京狂句大学大学院教育学研究科修士課程教育心理学専攻終了。宇都宮大学教育学部助教授、教育心理学・発達心理学専攻。著書「現代児童心理学」(高野清純編)「信頼の崩壊」(横島章編著)

目 次

第1章 発達心理学とは

第1節 発達心理学とは
   1.発達とは
   2.発達心理学とは
  第2節 心理学と子供
   1.子供とは
   2.心理学と子供
   3.一般心理学と発達心理学
  第3節 発達研究の方法
   1.科学的研究の条件と段階
   2.心理学研究法
   3.発達研究の方法

第2章 発達の原理と規定要因

  第1節 発達の原理
  第2節 発達を規定する要因
   1.遺伝か環境かの研究方法
   2.遺伝か環境かの諸理論
  第3節 初期経験の重要性
   1.初期経験と初期学習
   2.環境刺激の剥奪
   3.人間の新生児の特殊性

第3章 発達と教育

  第1節 レディネスと発達の最近接領域
   1.レディネス
   2.発達を先導する教育
  第2節 発達段階
   1.発達段階とは
   2.発達段階の種類
   3.発達段階に区分することの功罪
  第3節 発達課題
   1.発達課題とは
   2.ハヴィガーストの発達課題
   3.エリクソンの発達課題

第4章 知覚と記憶の発達

  第1節 知覚の発達
   1.乳児の知覚
   2.幼児のものの見方
  第2節 記憶の発達
   1.発達初期の記憶
   2.記憶発達の一般的様相
   3.記憶方略の発達
   4.メタ記憶の発達

第5章 認知と言語の発達

  第1節 認知の発達
   1.ピアジェの認知発達理論
   2.感覚運動的段階
   3.前操作的段階
   4.具体的操作段階
   5.形式的操作段階
  第2節 言語の発達
   1.言語形式の発達
   2.言語機能の発達

第6章 知能と創造性の発達

  第1節 知能の発達
   1.知能とは
   2.知能の発達
   3.知能の測定
  第2節 創造性の発達
   1.創造性とは 102
   2.創造性の発達と開発

第7章 情動と欲求の発達

  第1節 情動の発達
   1.感情と情動
   2.情動発生のメカニズム
   3.情動の発達
   4.愛情の発達
  第2節 欲求の発達
   1.欲求の種類
   2.欲求不満と葛藤
   3.欲求の発達

第8章 動機づけの発達

  第1節 動機づけと行動
   1.動機づけとは
   2.動機づけの強さと行動
  第2節 動機づけの種類と方法
   1.外発的動機づけ
   2.内発的動機づけ
   3.外発的動機づけと
      内発的動機づけの関係
  第3節 達成動機と原因帰属理論
   1.達成動機
   2.原因帰属理論

第9章 社会性と遊びの発達

  第1節 社会性の発達
   1.社会性とは
   2.社会性の発達過程
  第2節 遊びの発達
   1.遊びの特質
   2.遊びの理論
   3.遊びの分類
   4.遊びの役割

第10章 道徳性の発達

  第1節 道徳性と心理学的理論
   1.道徳性とは
   2.道徳性の心理学的理論
  第2節 道徳的認知の発達
   1.ピアジェの発達段階
   2.コールバーグの発達段階
  第3節 道徳的行動の発達
   1.誘惑への抵抗
   2.向社会的行動

第11章 性格の形成と発達

  第1節 性格とは
   1.性格の定義
   2.性格の理論
  第2節 性格の形成と変容
   1.精神分析学における
      性格形成理論
   2.性格形成の要因
   3.性格の変容
   4.性格の測定

第12章 発達の障害と心理療法

  第1節 発達の障害
   1.発達の障害とは
   2.発達の障害の種類
  第2節 心理療法
   1.カウンセリング
   2.行動療法
   3.精神分析療法
   4.種々の療法

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