日下開山 初代横綱 明石志賀之助 すもうの街宇都宮が生んだ大力士

日下開山 初代横綱 明石志賀之助 すもうの街宇都宮が生んだ大力士

(978-4-88748-256-2)

中村 弘

明石志賀之助は「幻の力士」か!?
今まで埋もれていた「上山三家見聞日記」を拠り所に、既存の文献・資料を検証するなかで、実在した人物としての巨像が姿を現してきた。宇都宮の生んだ初代横綱の謎に迫る。

「初代横綱」といわれる明石志賀之助は、通説では「謎が多く幻の力士」とか「架空の力士」「複数の力士では」と、その存在すら危ぶまれるほどであった。著者は郷土の偉人へのこうした無理解を憂い、文献や史料にあたり明石志賀之助の調査研究を始めた。そして出会ったのが山形県上山市に伝わる『上山三家見聞日記』であり、そこには志賀之助の存在を決定づけることが記述されていた。それから著者の猛勉強が始まった。そして乏しい史料の中から導きだしたのが、実在する明石志賀之助だった。
著者はまた、相撲を愛する人でもあり、宇都宮で「歴史文化を伝承する市民の会」の活動を積極的に担い、毎年春、蒲生神社境内で奉納相撲を実施し、少年たちの相撲大会を開催するなど、「すもうの街・宇都宮」実現に向けて活躍中である。
本書は、そうした相撲好きの執念が実をむすんだ一冊と言える。

A5判/上製/248頁/定価 1760円(本体1600円+税)
ISBN 978-4-88748-256-2
2012年10月29日発行

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¥1,760(税込)
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