とつぜん雉子が

とつぜん雉子が

(978-4-88748-223-4)

金敷 善由

詩を書くとは、ぼくはこう想う。髪の毛を恋人同士できつく共同体として編み上げて行くように、他人にも横一線に刻印しておく為に詩という表現を、壊滅させてはならないのだと思えるのだ。詩は単に形を書くだけではなく喩えば自分の中のトラウマを素直に秘策することからはじまると言ってもいいのではないのかと思うのだ。自分のなかの欠陥に盲目になるのではなく、詩はその避け難い原質を超えて、熱い思いを暴け出す仕事なのでもある。(「あとがきに代えて」より)

A5判/上製/86頁/定価2970円(本体価格2700円+税)
ISBN 978-4-88748-223-4
2010年9月27日発行

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