新井常雄版
足尾銅山写真帖
part4
原堆積場
撮影 新井常雄
簀子橋ダム使用以前は、スライムは遠下の排泥処理場に運ばれ、
ドレッジャーで水と泥を分離し、泥をバケットですくい、
脱水乾燥して鉄索で原堆積場に搬出、堆積した。
原堆積場に初期堆積した排泥の一部は戦後再処理して収銅したことがあった。
昭和29年簀子橋ダムの使用開始とこれに伴う索道運搬の廃止で、
旧国鉄足尾線の左手車窓から見えるこの堆積場の活動は停止され、
その後の緑化の進展でこの写真の情景は見られなくなっている。
© Tsuneo Arai and Yasumasa Murakami
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