『乙女の里物語』に関して
乙女という地域に居住する者として、これまでに種々雑多の伝え聞きはあったものの、このようにコンパクトに、しかも、丁寧にまとめられている書籍に出会えて本当に感動ものです。
文献を交えた写真での説明等、郷土史に残る永久保存版として大切な物語を出版していただきありがとうございます。
装丁の文字と帯のコピーもいいですね。
『山の自然図鑑』に関して
山の仲間から紹介されて購入しました。
写真がきれいで文章もきどりがなく、著者の人柄と山への想いがしのばれて、あっという間に読み終えました。
『栃木の峠』に関して
昔の集落の位置や生活、交易およびその変遷がよく調査されていて、興味深く読めました。
消え行くものを調査して残そうとする情熱にみちた力作。
『足尾銅山発見の謎』に関して
足尾銅山に関することは多少知っていましたが、この本を読み終えていろいろ考えさ せられました。
田中正造の本も読みましたが、足尾に一度も行ったことがないので、いつも現地を見 たいと思ってます。
『全踏査 日光修験』に関して
女峰山をはじめ、奥日光の山歩きを楽しむ者として快哉です。著者の歩いてき た道をまねて私もたどりたいと思います。
『忘れないでください』『宇都宮大空襲』『戦時下の女学生』に関して
それぞれの著者は、戦災を語る人の最後の年齢の方々と存じます。
私も1トン爆弾、艦砲射撃、焼夷弾攻撃、グラマン機銃掃射と6月から8月にかけて戦災を被りました。
また、7月26日には、模擬原爆の投下も見ました。
残す事実は事実として大切なものと感じております。
『[改訂]田中正造と足尾鉱毒事件を歩く』に関して
田中正造は、小学校の社会科の教材として最近は外される傾向にあります。
国政の歴史としてジレンマの選択政策の結果と思いますが、後世に大きく残したくなかったことと思います。
しかし、佐野・藤岡地区で熱心に正造史跡保存活動に努力されている方々の力で、私たちは史実を知ることができますので感謝しています。
『戦時下の女学生たち』に関して
昔の女学校時代が懐かしく走馬灯のように思い出されました。
『栗山の昔話』に関して
栗山に住んでおりますが、こんなにまとめた本は初めてみました。ぜひ、子どもに残したいと思います。
『はじめまして 身近な野鳥のお話』に関して
子供向けに解説とありましたが、大昔に子供を卒業した私にも、この野鳥の解説はたいへん役にたちました。
『新・栃木そば探訪80』に関して
県内の麺企画の書物は面白いと思ったら購入しています。
読んで感じたのは、お店の紹介(おすすめ)はもちろんですが、購入者本人が来店し、自己評価ができる欄があると便利だと思います。
『とちぎ農作物はじまり物語』に関して
先人達の努力に感銘を受け、後生にこのような本を残したいと思いました。
農場以外の県内の先人の努力も知りたいと思いました。
『鉱毒に消えた谷中村』に関して
今まで何冊か田中正造や足尾鉱毒関係の本を読んできましたが、本書は読んでいくうちに、どんどん引き寄せられました。
中味も新鮮味がかんじられ、鉱毒問題を広い視点からみることができました。再認識、再確認されられる本でした。
『忘れないでください』に関して
戦争を体験した方は後輩に伝える義務があると思います。それが亡くなった方へのいちばんのプレゼント。そして、戦争を体験していない私たちは、そのメッセージを受け止めて、さらに後輩たちに伝えていかなければならないと思っています。そのことを強く思わせてくれた素晴らしいメッセージの詰まった1冊です。
『忘れないでください』に関して
私も昭和5年生まれ。戦前の思い出は忘れません。
現在は、物があふれ過ぎています。感謝や思いやりのなくなった今日の人間性を見ていると、本当に悲しい思いです。この本を読んで、一人でも目覚めることができたらと思います。
『愛の人 田中正造の生涯』に関して
興味深く拝読いたしました。
当時の田中正造の活動の苦労、人々の動きがよく分かりました。
公害、薬害事件は、時の経過とともに風化されていってしまいますが、後生に教訓として残す為に書物は大変貴重なものです。また、いかに風化させずに活動していくことも大切だと思います。そのために、田中正造の原点と現在の活動を伝えてほしいと思います。
『公害の原点を後生に』に関して
たいへん興味深く読ませていただきました。
公害の発生原因とそれを真相究明する田中正造の行動について分かりやすく書かれ、勉強になりました。
『宇都宮大空襲』に関して
宇都宮大空襲を読んで。
私の父は宇都宮の駅から少し離れた所に住んでいました。
子供の頃には戦争をしていた話を聞いたことがありました。食べるものが無くお昼は学校の水道の水でお腹を膨らましていたらしいです。今は、お店に行けば何でも買うことが出来ます。
私が生まれた時の宇都宮の町はにぎわっていました。
戦争を知らない私がこの本に出会って、戦争の知らない子供達の前で読み聞かせをしました。どの子もとても真剣の聞いてくれました。
『宇都宮大空襲』に関して
私の姉と兄は宇都宮空襲で亡くなりました。焼夷弾の直撃を受けてしまったのです。空襲のことは祖母からよく聞かされ、当時5歳だった私の記憶の中に刻みこまれました。しかし、艦載機の機関銃による通行人への攻撃については、全く知りませんでした。
この本は、私の子どもたち、孫たちにしっかり読ませたいと思います。忘れ去ってはならないことです。
『北関東川紀行1 久慈川・那珂川』に関して
夫の故郷と私の故郷を往来するのによく那珂川あたりを通り、とりわけ御前山付近の川の風景には思い出があります。また、久慈川支流の里川は、幼き頃、夫がよく川遊びに興じた川であり、懐かしさでいっぱいになりました。季節折々の写真、そして文章も温かさに満ち、久慈川、那珂川流域に根ざし醸された文化をキラ星のように提示してくれたと思いました。
『宇都宮大空襲』に関して
私は宇都宮生まれではありませんが、年上の方々から中河原あたりの空襲の様子を聞いた事があり、そのすさまじさを実感している方々のご苦労だった思いをこの本を通じて改めて認識いたしました。
この夏に孫2人(小学生)を連れて主人と広島へ行きますので、この本とともに戦争について考えます。
『宇都宮大空襲』に関して
私は小学生の時に、両親、祖父母に宇都宮空襲について話をきいたことがありました。
今、「日本が戦争をしたことがある」ということ知らない人がたくさんいることに私も驚いています。学校で勉強しているはずなのに…
私には小学6年の子どもがおります。幼いころから戦争の話をしているので、話を知らない友達に空襲のことを教えるそうです。その話をすることで日本中に伝わっていけばいいなと思っています。子どもはこの夏、太平洋戦争について自由研究しています。篠原家にも近々行きます。大変参考になりました。
『宇都宮大空襲』に関して
私も小学4年の夏には茨城海岸からやって来る艦載機が毎日のように家の上で左折して、宝積寺駅に向かって機銃掃射をし、死者が出たことを思い出します。
宇都宮空襲の夜は、縁側に出て昼間のように明るくなる爆撃の様子を見ました。次の日、近所の人が自転車で見舞いに行ったところ、田川に浮いた死者を消防のトビ口で刺して引き上げている様子を見て気分が悪くなり、一週間は食事がのどを通らなかった話も思い出されて、この本を求めました。
この夏には中学生を対象に戦争の悲劇と平和の尊さについて話す機会ができそうです。大変参考になりました。
『涙の介護奮闘記』に関して
我が家の義父も63歳。子どもは4歳と5歳です。義父と同居しはじめて4年。認知症の症状も夫の転勤で引っ越しをする度に目に見えて悪化し、やっとデイサービスを受ける手続きに入った…という現状の我が家にとって、すごく共感できる内容と勉強になる事柄ばかりでした。
著者の感情の揺れがまさに今の私そのもので。途中、何度も涙しながら一晩で読みました。我が家の介護ははじまったばかりですし、まだまだこれからも続きそうですが、繰り返し読んで元気と勇気をもらいながら乗り越えて行こうと思います。
『宇都宮大空襲』に関して
私の息子(大2・小6)たちに、身近に起きた空襲の話をしてあげたくて手にとりました。
私は小学校で朝の読み聞かせをして10年になります。
広島や長崎の話は、絵本で読み聞かせをしたことがあります。現在46歳の私は、母から空襲の話は聞いてはいましたが、家族全員無事だったことの方をよく覚えていました。
最後の一文に涙が止まりませんでした。
読み聞かせでさっそく子どもたちに伝えます。
『語りべが書いた下野の民話』に関して
本書を読み、栃木(下野)の風土、風習などを理解できました。話の内容が多様なので、面白かったです。また、自分自身の民話というものへの考え方、意識が変わり、興味も生まれました。