随想舎 

やいたの昔の話

編者 矢板市文化財愛護協会(会長 君嶋通夫)

 昔の話は、読む人の心を豊かにし、郷土を愛する心を育んでくれる。
 寺山観音寺の「牛石」、木幡神社の「降り面・照り面」、御前原の「麻疹地蔵」など、矢板全域に伝わる80の話を紹介。
 高原山の山裾に広がる矢板市は、緑豊かで幾筋かの清流の流れる自然豊かな田園地帯です。そこに生まれ育まれてきた伝説や歴史物語などは、祖父母から子や孫に語り継がれ今に伝えられてきたのです。それらが読者の皆様に心から愛され、より親しみを持って愛読されて、五十年後百年後ののちまでも語り伝えられていくことを心から念じています。(「あとがき」より

A5判/並製/160頁/定価1100円(本体1000円+税)
978-4-88748-301-9
2015年9月30日 第1刷発行

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目 次

 『やいたの昔の話』発刊に寄せて 柏村祐司

矢板地区

 木幡神社と降り面・照り面
 降り面騒ぎ
 月若丸の仇討ち
 塩谷朝業
 上らんとう
 星兄弟の切腹
 川崎城落城
 倉掛松
 将軍塚
 川崎宿の繁盛
 会津方
 御前原の世直し一揆
 ふしぎな雌槍・雄槍
 一夜にして道路が曲がる
 針生のトンネル
 ポッポ汽車
 名人芝居の播磨屋
 麻疹地蔵
 境が峯の地蔵尊
 梅が久保の地蔵
 幸岡の観音様
 足尾不動
 北久保の不動尊
 塩田のお不動様
 鼻取り不動
 湯泉神社のご神体
 松が峰の追いはぎ退治
 木幡の美人

泉地区

 牛 石
 子持ちイチョウ
 ねずみのいたずら
 寺山観音寺の大日如来
 牛に生まれ変わった坊さん
 幽霊の腰掛石
 幽霊の話
 高原山の盗賊退治
 泉城下町の繁盛
 曲淵薬師
 十二御前
 山田宿のお清さん
 小豆の栗ご飯
 小麦天王様
 平野村の四郎左ヱ門
 田野原の観音様
 とび観音
 嶽下の子育て地蔵
 泥地蔵
 よどぶちを追っ払った嫁様
 不思議なおうらさん
 蛇窪と蛇場
 金輪をはめられた蛭
 高原山の化け蜘蛛
 なまずの化物

片岡地区

 大槻の狐退治
 玉田の勝善神社
 乙畑城落城と釜が淵
 釜が淵と熊野神社
 月桂院嶋子
 高倉山の盗賊退治
 旗掛松
 葵の紋のご威光
 鶴が池
 女夫沼
 子守石
 しらみ一升
 安沢の大力兄妹
 殿様と力くらべ

昔話・世間話

 手水に長頭
 ねぎと殿様
 殿様のお土産
 あかんぺろりん
 アホーガラス
 狐の病気
 うどんの真似食い
 だんごだんご
 たくあんのかんまし棒
 かやに飛び込んだ婿様
 狐のおぼたて
 狐のしかえし
 お婆さんと狸