栃木の祭り
柏村 祐司
伝えたい、ふるさとの祭り。絢爛豪華な山車の巡行、勇壮な梵天上げ、飯や酒を強いる強飯式など、栃木県内各地に受け継がれる50の祭りを紹介。
活力を感じる祭りには、氏子の強い絆意識を感じ、優秀な指導者の存在がうかがわれ、そして何よりも祭りに参加する人々が実に生き生きとしている。願わくば本書を通じて祭りの主体者はもちろんのこと、多くの人々が栃木県内の祭りについて理解を深め、そして祭りを次代に継承する担い手の一人になっていただければと乞い願うのである。(「はじめに」より)
A5判/並製/208頁/オールカラー
定価2200円(本体2000円+税)
ISBN 978-4-88748-270-8
2012年11月15日発行
著者プロフィール
柏村 祐司 かしわむら ゆうじ
1944年、宇都宮市に生まれる。
県立高校教諭などを経て、1982年、栃木県立博物館学芸員となる。2005年学芸部長退職。現在、栃木くらし文化研究所代表。そのほか主な役職として下野民俗研究会会長、栃木県文化財保護審議委員などをつとめる。
主な著書に『語りべが書いた「下野の民話」』『下野の手仕事』『栗山の昔話』(随想舎)、『聞き書き栃木の食事』(農文協)、『栃木民俗探訪』(下野新聞社)など。
目 次
冬の祭り(十二月~二月)
野木町 野木神社の提灯もみ
日光市 外山の毘沙門天縁日
鹿沼市 発光路の強飯式
日光市 二荒山神社武射祭
鹿沼市 生子神社の日の出祭り
足利市 御厨神社の筒粥神事と御田植神事
宇都宮市 二荒山神社のオタリヤ
日光市 川俣の山の神当渡し 元服式
小山市 寒川の花桶担ぎ
小山市 白鳥八幡宮の日の出祭り
鹿沼市 下粕尾の録事尊大祭
春の祭り(三月~五月)
鹿沼市 板荷のアンバ様
小山市 篠塚稲荷の飾り馬
高根沢町 加茂神社の梵天祭り
日光市 三所神社の弓取り童子
岩舟町 岩船山の彼岸会
日光市 岩崎観世音の大祭
日光市 二荒山神社の弥生祭り
那珂川町 静神社のたけのこ祭り
小山市 間々田の蛇祭り
日光市 東照宮の春季例大祭
那須烏山市 月次加茂神社の例大祭
栃木市 東宮神社の流鏑馬
夏の祭り(六月~八月)
足利市 浅間山のペタンコ祭り
宇都宮市 二荒山神社の夏越の祭り
芳賀町 祖母井神社の祇園祭
さくら市 喜連川神社の天王祭
益子町 御神酒頂戴式
佐野市 浅間山の火祭り
那須烏山市 山あげ祭り
宇都宮市 徳次郎智賀都神社の夏祭り
宇都宮市 石那田八坂神社の天王祭
真岡市 高田の夜祭り
足利市 小俣石尊山の梵天祭り
日光市 湯西川湯殿山神社の祭礼
日光市 川俣今宮様のおこもり
芳賀町 延生地蔵尊の縁日
市貝町 田野辺の天祭
那須烏山市 塙の天祭
秋の祭り(九月~一一月)
真岡市 中村八幡宮の流鏑馬
鹿沼市 生子神社の泣き相撲
宇都宮市 二荒山神社の菊水祭
鹿沼市 今宮神社の屋台祭り
小山市 安房神社の粟がら神輿
大田原市 光丸山の大縁日
宇都宮市 今里羽黒山神社の梵天祭り
栃木市 大神神社の御鉾祭り
那珂川町 鷲子山上神社の夜祭り
芳賀町 西水沼天満宮の祭り
日光市 生岡神社の子供強飯式