随想舎 

空高く 地に低く

こころの原点 ふるさと日光

[著者]千田孝信 [編集]日光史談会

 ふるさと日光に、気迫に満ちた活力が欲しい! 二つの世界遺産への慈愛、大地を潤す一滴の水になりたいと念じた平泉中尊寺前貫首の日光史談、ふたたび。「郷土の歴史を踏査するよろこびを味わってほしい」。

A5判/上製/464頁/定価2530円(本体2300円+税)
ISBN 978-4-88748-260-9
2012年4月12日 第1刷発行

cartへ

著者プロフィール

千田 孝信  ちだ こうしん

1926年 日光市生まれ。幼名新(あらた)。
1947年 京都大学文学部哲学科卒業。
1948年 観音寺住職、栃木県立日光高等学校教諭。
1969年 日光史談会初代会長。
1993年 中尊寺貫首就任。
2006年 中尊寺貫首退任。
2009年 遷化。

目 次

会誌『日光史談』創刊のことばから
Ⅰ 「日光山縁起」試論 一 「久次良」考
 ─「日光山縁起」に関する試論的考察─ 
二 雨宮義人『二荒山神社考』をめぐって
三 細矢藤策「翻刻 二荒山神社縁起」をめぐって
Ⅱ 日光山史再考
一 点描・日光山史
二 知られざる日光 ─神橋から滝尾へ─
三 日光清滝寺蔵・写経本「大般若」考
補論 清滝寺蔵写経本・版本「大般若経」五六七帖
四 「かけなし地蔵」考
五 銅製鰐口(正慶元年銘)
六 養源院覚書
Ⅲ 門前町史談
一 鉢石山観音寺
二 史跡「鉢石」
三 焼加羅の碑
四 「仏五左衛門」考
五 稲荷町の虚空蔵尊
六 「天保の日光社参」偶想
七 日光における真野暁亭 Ⅳ こころの原点 ふるさと日光 一 栃木県立日光高等学校誌によせて
二 日光市文化協会『日光の歌』によせて
三 星野理一郎『日光の碑標』によせて
四 高野忠治他『大真子山記と高野家』によせて
五 青春よ、お前は美しい
 ─『今高同窓会だより』によせて─
六 心の教育と宗教
 ─第四四回関東地区高等学校PTA連合大会栃木大会講演─
七 ふるさとは遠くにありて
 ─世界遺産「日光の社寺」登録を考える─
八 いのち・こころ・仏
 ─中禅寺第二回観音講座─
九 心の原点
 ─世界遺産「日光の社寺」登録一周年記念講演─
十 「東北の霊場」推薦を目指して
十一 出会いと絆
 ─栃木県立日光高等学校閉校事業記念講演─
十二 純粋で一途だった最澄
 ─その志と悲しみ─
十三 日光に帰ってきます!
 ─中尊寺貫首退任のことば─
十四 空高く 地に低く ─還晃記念講演─
追想 千田孝信師(中川光熹・小島喜美男・小栗都美子・中川仁喜・山澤 学)
千田孝信師 略歴
感謝の辞(千田孝明)