随想舎 

人物でみる栃木の歴史

栃木県歴史文化研究会

 人物をとおして栃木の歴史と文化を学ぶのに最適な一冊。

 栃木県内外各地域の研究団体、研究者・教育者および研究機関と協力して郷土の歴史と文化の研究を推進することを目的に創立された栃木県歴史文化研究会の創立20周年記念出版。
 古代から近現代まで栃木県に大きな影響を与えた人物18人をとりあげ、あたかも通史のように栃木の歴史と文化が理解できるという構成をめざしており、郷土の歴史と文化を学ぶのに最適な一冊。

 「本書が、栃木に関わる歴史上の人物のさまざまな事績を切口にして、日本史における栃木、その歴史と文化をあらためて考える一助となれば幸いです」(「はじめに」より)
 栃木県歴史文化研究会創立20周年記念出版

A5判/上製/464頁/定価2640円(本体2400円+税)
ISBN 978-4-88748-245-6
2011年8月10日 第1刷発行

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編集者

栃木県歴史文化研究会

執筆者

栃木県歴史文化研究会

眞保 昌弘(しんぼ  まさひろ) 1963年
 栃木県立なす風土記の丘資料館主任学芸員
國井 弘紀(くにい   ひろき) 1967年
 栃木県立茂木高等学校教諭
千田 孝明(ちだ  こうみょう) 1953年
 日光市・天台宗観音寺住職、栃木県歴史文化研究会常任委員長
佐久間弘行(さくま  ひろゆき) 1965年
 小山市企画政策課主任
新井 敦史(あらい   あつし) 1967年
 大田原市黒羽芭蕉の館学芸員
永村  眞(ながむら  まこと) 1948年
 日本女子大学文学部教授
江田 郁夫(えだ    いくお) 1960年
 栃木県立博物館特別研究員
松本 一夫(まつもと  かずお) 1959年
 栃木県立宇都宮商業高等学校定時制教頭
山澤  学(やまさわ  まなぶ) 1970年
 筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授
川田 純之(かわだ  じゅんし) 1961年
 栃木県立宇都宮東高等学校教諭
竹末 広美(たけすえ  ひろみ) 1953年
 栃木県立矢板東高等学校教諭
橋本 慎司(はしもと  しんじ) 1963年
 栃木県立益子芳星高等学校教諭
舩木 明夫(ふなき   あきお) 1966年
 栃木県立宇都宮高等学校教諭
山本 訓志(やまもと のりゆき) 1965年
 栃木県立文書館指導主事
石川 明範(いしかわ あきのり) 1962年
 栃木県立宇都宮工業高等学校主幹教諭
大嶽 浩良(おおたけ ひろよし) 1945年
 前栃木県歴史文化研究会常任委員長
篠崎 茂雄(しのざき  しげお) 1965年
 栃木県立博物館主任研究員
柏村 祐司(かしわむら ゆうじ) 1944年
 栃木くらし文化研究所代表

目 次

 はじめに ─「歴文研」創立二〇周年記念出版にあたって─
  栃木県歴史文化研究会 常任委員長 千田孝明

古 代

 那須直韋提 律令国家の成り立ちを那須から見据えた人物  眞保昌弘
 勝  道 男体山頂を極め日光を開いた人物  國井弘紀
 円  仁 忍耐強く求法をきわめた高僧  千田孝明
 藤原秀郷 下野から武者の世を開いた伝説の兵  佐久間弘行

中 世

 那須与一 扇の的を射て伝説となった武将  新井敦史
 親  鸞 「浄土真宗」と東国門徒  永村 眞
 足利尊氏 下野武将の信望を集めた将軍  江田郁夫
 上杉憲実 足利学校を再興した関東管領  松本一夫

近 世

 天  海 近世日光山を創出した快僧  山澤 学
 本多正純 江戸初期の幕政を担った実力者  川田純之
 松尾芭蕉 ばせを(芭蕉)と下野蕉門  竹末広美
 小泉 斐 江戸絵画のキーマン、下野にあり  橋本慎司
 二宮尊徳 資料が語る農政家としての実像  舩木明夫

近現代

 勝 海舟 下野の鉱山をも見た、日本の羅針盤  山本訓志
 鈴木要三 栃木県に製麻工業を興した名望家  石川明範
 田中正造 民権家・民党政治家・民衆運動家  大嶽浩良
 中枝武雄 麻作りに生涯をささげた地域の篤農家  篠崎茂雄
 濱田庄司 益子を世界に広めた偉大な陶芸家・民藝運動家  柏村祐司
 あとがき  記念委員会委員長 江田郁夫