謎の大寺下野薬師寺
謎の大寺下野薬師寺

 福田 三男

 奈良の七大寺にも匹敵する大伽藍、天を突くような五重塔、そして壮厳で華麗な建物群――人々の崇拝を集めた下野薬師寺。いったい誰が、どんな願いを込めて建立したのか。
 丹念な調査と鋭い洞察で下野古代史における最大の謎に挑む!!

 A5判/並製/192頁/定価 本体1600円+税
 ISBN 978-4-88748-200-5
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福田 三男(ふくだ みつお)

1947年、宇都宮市生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。
現在、下野新聞社勤務。日本ペンクラブ会員。
著書に『光と風の大地から』『下野古麻呂の生涯』(随想舎)

  目 次

   はじめに

 第一部 仏教公伝

  日本の仏教の始まり
  崇仏か反仏か--対立する二大勢力
  受容ためらう天皇
  初の本格寺院・法興寺
  三宝興隆詔
  聖徳太子と仏教
  留学僧の帰国
  蘇我氏の専横
  寺院の建設ラッシュ
  乙巳の変
  乙巳の変と仏教
  下野国内の初期寺院
  那須国
  対蝦夷最前線基地
  渡来人の配置
  大内廃寺
  庶民に浸透する仏教


 第二部 「下野薬師寺」の創建

  創建年代
  発掘調査
  特異な伽藍配置
  壬申の乱
  古代窯業センター・水道山
  同笵瓦
  もうひとつの瓦・山田寺系
  古代の新興住宅街
  上神主・茂原遺跡
  東国国司
  誰が何のために……




 第三部 下野古麻呂の登場

  下野型古墳
  中央官人化する下野一族
  国造から評督へ
  地方に浸透する中央支配
  下野古麻呂、中央政界に登場
  大宝律令の撰定
  古麻呂、参議に抜擢
  壬申の乱と古麻呂


 第四部 体製巍々たり

  東国随一の大寺院
  私度僧が増加
  行 基
  鑑真来朝
  鑑真以前
  道鏡配流
  「下野薬師寺」と法相宗
  皇位への野望
  宇佐八幡神託事件
  手厚い国家援助
  円 仁
  寺運衰退
  中興の祖・慈猛
  安国寺に改名
  戦火に消えた大伽藍

   関連年表