随想舎 

栃木SCJへの軌跡

PRIDE of TOCHIGI

大塚順一[著] CRT栃木放送[発行]

 栃木SC悲願のJリーグにたどり着くまでの1340日を追った。
 「プロクラブ立ち上げの苦しみ、準加盟の壁、知事の胸を打った14万5000を超すサポーターの署名、Jクラブと死闘を繰り広げた天皇杯の感動、勝てない日々、指揮官、アマチュア選手との別れ、そしてJリーグ昇格を決めた夜…」。
 下野新聞の番記者が密着したJリーグへの道。新聞紙面にも掲載されなかったエピソードを交えて、今、栃木SCが歩んだ4年間のJリーグへの軌跡が再現される。

A5判/並製/232頁/定価1320円(本体1200円+税)
ISBN 978-4-88748-187-9

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著者プロフィール

大塚 順一  (おおつか じゅんいち)

 1963年宇都宮市生まれ。栃木県立宇都宮東高校、文教大学人間科学部卒業。栃木新聞社勤務の後、92年下野新聞社入社。地域報道部、社会部などを経て、05年から運動部で栃木SCを担当する。鹿沼市職員殺害事件をテーマにした連載企画「断たれた正義」(03年~04年)が第4回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞受賞。著書に「狙われた自治体」(鹿沼事件取材班著、岩波書店)。

目 次

プロローグ
「偶然なんかじゃない」

第1章 「J宣言」-シーズン2005-

 「J」不毛の地
 奇跡が起きた
 3・6・1
 「やっぱり学校の先生なんです」
 断念
 2階級特進
 失速

第2章 「準加盟」の壁-シーズン2006-

 息吹
 擁立
 「株式会社栃木サッカークラブ」
 サポーター奮闘
 継続審査
 ロッソ熊本
 審議先送り
 ヴェルディを倒せ
 清水に吹いた風

第3章 「夢散」-シーズン2007-

 サムライたち
 差し戻された知事原案
 準加盟
 観衆1万2500人
 一週間天下
 泥沼
 混沌……監督解任
 「チャンスは目の前にある」
 アマチュアの意地
 終戦
 プロということ

第4章 誇り高き者たち-シーズン2008-

 代償
 「俺たちにまかせろ。」
 開幕前夜
 リベンジ
 魔物
 その瞬間

エピローグ
 一枚岩