足尾に生きたひとびと
『足尾に生きたひとびと』

 村上安正

坑夫が語る。飯場頭が語る。選鉱の、のみ焼きの工員が、女工が語る。主婦が語る。芸者が語る。明治、大正、昭和の民衆が生きてきた歴史を語る。「足尾」に育ち、銅山で働いた著者が聞き書きした素顔の「足尾」。
(A5判/232頁/定価 本体1800円+税)
 ISBN 4-938640-14-7
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著者紹介 村上安正
1931年、東京に生まれる。1945年、東京夜間大空襲で罹災、足尾に行く。49年、古河鉱業(株)足尾鉱業所に就職。86年、古河鉱業(株)を定年退職。金属鉱山研究会会長、産業考古学会(常任幹事)。

目次

足尾に生きたひとびと-目次

足尾に生きたひとびと ……7

 聞き書き●足尾に生きたひとびと●明治・大正の足尾

  銅山と足尾に生きる-近代足尾銅山の幕開け- 9
   足尾への遍歴 10
   鷹の巣のこと 12
   はじめて見た宿 15
   通洞一号飯場のこと 16
   坑夫の募集 18
   飯場の生活 21
   坑内の仕事 23
   忘れられない光景 27
   鉱夫のたのしみ 28
   友子のこと 29
   よろけ、共救義会のこと 30
   ジャンボンのこと 31
   集団騒動のこと 32
   その他もろもろ 34
   飯場頭にはなるな 35
   鉱毒予防工事のこと 36
   大日本労働至誠会のこと 37
   松葉鏗寿のこと 40
   大正八年争議の進展と収拾 46
   大正一〇年争議 51

  芸者の見た足尾-大正ごろのこと- 57

   お寺の庫裏で営業 58
   飯場頭の妻になる 60
   松葉鏗寿のこと 61
   鉱夫の募集 62
   飯場のこと 64
   第一次大戦当時の足尾 65
   飯場をやめて 66

  大正一〇年争議前後-激動期の労働運動- 69

   大正八年争議の傷あと 70
   大正一〇年争議の発端 70
   争議の展開 72
   争議の結末をめぐって 74
   鉱業所側の対応 74
   組合の対応 77
   組合の日常活動 78
   箱元帳簿訴訟のこと 80

 語り合い●足尾に生きたひとびと●大正・昭和の足尾

  主婦の語った小滝のこと-大正から敗戦直後まで- 83
   戦前の小滝 84
   大正争議のことなど 84
   朝鮮人・中国人 86

  小滝の思い出を語る男たち-戦時下の坑内など- 91

   小滝会館のこと 92
   中国人問題 93
   戦前の小滝 97
   仕事のこと・友子のこと 97

  女工の語る足尾-昭和の選鉱- 103

   戦前の選鉱 104
   戦後の選鉱 107

  選鉱の今と昔を語る男たち-東洋一の選鉱工場で- 111

   戦前の選鉱 112
   敗戦後の選鉱 119
   組合結成のころ 120
   坑内応援のこと 122
   女工の首切り 123

  のみやき工場に働くひとびと-鍛冶場あれこれ- 125

   昔の「のみやき」 126
   同盟会のこと 129
   食料危機突破のころ 131
   キティ台風のこと 133

  浄水の男たちが語る今と昔-鉱山のエンジニアリング- 135

   大正八年争議など 136
   戦後の浄水 139

足尾に生きたひとびと●取材ノート …………145
足尾銅山のあゆみ ………………………………183
足尾銅山の文献抄 ………………………………199
鉱山というもの  ………………………………209