栃木の文化財 栃木の文化財

前澤輝政

歴史的風土の破壊を憂う。文化財保護一筋に歩んだ著者が、学び、愛し、守り、戦った、思索と行動の軌跡。
(A5判/240頁/定価 本体1800円+税)
 ISBN 4-88748-049-0
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著者紹介 前澤輝政 (まえざわ てるまさ)

1925年、足利市に生まれる。早稲田大学第一政治経済学部卒業、同大学院文学研究科修了。栃木県文化財調査委員などを歴任、現在栃木県市町村文化財保護委員会協議会会長、足利の自然と文化財を守る会代表。主著に『御厨高松遺跡の研究』、『足利智光寺址の研究』。
目次

    はじめに


  第一部 文化財とともに

  歴史的風土の破壊を憂う
  明神山古墳[足利市]発掘
  安蘇・越名沼周辺[佐野市]の貝塚発見
  葛生原人骨[葛生町]を発見
  横塚古墳[石橋町]の残丘調査
  栃木県文化財調査委員に就任
  八幡山古墳群[足利市]の実態調査
  八幡山古墳[佐野市]の発掘
  足利源氏居館址[足利市]の土塁破壊に厳重抗議
  御厨高松遺跡[足利市]の発掘
  栃木県知事に「保護の建策書」を提出
  足利市教育長に強く提言
  御前原城址[矢板市]保存の攻防
  智光寺址[足利市]を緊急発掘
  塔法田遺跡[真岡市]を緊急に確認調査
  足利市長に「要望書」「建策書」を提出
  足利学校旧地の推定――試論を発表
  足利藩の陣屋門焼ける
  神明神社[足利市]の巨大欅
  足利各地の古墳群破壊
  自然と文化財を守る運動を推進
  次々に消される明治の建造物
  知事に再び文化財保護の「要望書」を提出
  八幡山古墳群[足利市]中の道路拡幅計画
  多功南原遺跡[上三川町]を情熱で掘り上げる
  ゴルフ場造成で遺跡の破壊相次ぐ
  山王寺大桝塚古墳[藤岡町]破壊と調査
  国府野遺跡[足利市]、窮地のなかで遺構調査
  史跡指定申請の促進、
    「重要遺跡」の選定・周知を提言
  塚山古墳群[宇都宮市]中を道路が横断
  画期的な足利市文化財総合調査
  反過遺跡・海老塚古墳[足利市]、あえなく湮滅
  菅田西根遺跡[足利市]で水田址を発見
  栃木県市町村文化財保護委員会協議会
  縄文時代の独木舟[大平町]を発掘調査
  幻の法界寺(樺崎寺)址、いま甦る
  梁田宿など歴史的集落と町並みの崩壊
  破壊が続く足利学校発祥の伝承地・国府野遺跡
  天然記念物イトヨ[大田原市]など絶滅寸前
  かくして旧木村輸出織物工場棟[足利市]は残った
  県下全市町村に「文化財保護係」の設置要望
  稀少な前期古墳が危ない
  西方城址[西方町]保存の闘い
  中世遺構・板倉城址[足利市]の調査
  坊主山[足利市]危うし
  貴重な古代首長居館址・堀越遺跡[矢板市]
  「四隅突出型墳丘墓」が烏山町大桶にあった
  自然の宝庫迫間湿地[足利市]に公園構想
  足利学校「役人屋舗址」を破壊
  県指定史跡田中正造宅跡[佐野市]の破壊





  第二部 栃木県の文化財

  文化財とはなにか
  建造物――日光山内は日本の宝庫
  絵画――鎌倉時代から近代まで多彩
  彫刻――仏像が主で芳賀に多い
  工芸品――優れた金工、刀剣など
  書跡・典籍・古文書――戦中・戦後に散逸も
  考古・歴史資料――望まれる出土遺物の一括指定
  無形、民俗文化財、選定保存技術
    未だ少ない無形文化財の指定
  史跡、名勝――少ない縄文、弥生の遺跡指定
  天然記念物――急がれる自然保護
  埋蔵文化財――発掘遺跡の選別が急務
  文化財が語る――栃木県の歴史点描

  第三部 歴史都市構想

  一、概  要
  二、趣  意
  三、「歴史都市」(歴史的文化都市)とは
  四、「歴史都市」(歴史的文化都市)を
       つくるためには
  五、「歴史都市構想」策定のための施策

  資料  栃木県文化財目録
  国指定等文化財
   国  宝
   重用文化財
   重用美術品
   登録有形文化財
   重用無形文化財
   選択無形文化財
   重用無形民俗文化財
   選択民俗文化財
   特別史跡・特別天然記念物
   特別史跡・重用文化財
   史  跡
   名  勝
   特別天然記念物
   天然記念物
   選定保存技術
  栃木県指定等文化財
   有形文化財
     絵 画
     彫 刻
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   無形文化財
     有形民俗文化財
     無形民俗文化財
   選択民俗文化財
     史  跡
     名  勝
   天然記念物
   選定保存技術

    あとがき